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ロシア「自律行動」の声明: プーチンの代案は大統領制の廃止である
2021年初頭の大衆抗議行動は示している。プーチンとその億万長者仲間による権威主義体制は、もはやロシア社会の大部分で受け入れられはしない。我々は、自分の町の街頭で抗議行動をしている人々、政治的拘留者を支援している人々、抵抗行動を組織している人々を支持する。市民的不服従は様々なやり方で表明できる。誰もが自分で決めるのである。
ただ、未来について考えることも重要だ。クレムリンの住人の手中から何とか権力をもぎ取って、何をするのだろうか?どうすれば、それまでの怪物に代わって新たな怪物が王座に就かないようにできるのか?
この問題に対するアナキストの答えは、権力の分散化である。我々は次のことを提案する:
1.大統領制を完全に廃止する。
2.集団的に選任された諸機関(もちろん、完全な見世物になっている現在の国会という意味ではない)が全ての法律を可決する。
3.あらゆるレベルで議会や自治機関での無記名投票を禁止する。投票した代議士の名前をウェブページで即座に分かるようにしなければならない。
4.投票者が、自分が投票した代議士をいつでも実際に更迭できるようにする。
これに加え、政治議論の自由を確保するために、さらに以下の二点を行うことが重要である:
1.政治警察--反過激派センターとFSB(ロシア連邦保安庁)--を解体する。現行政府の敵対者を積極的に弾圧している犯罪組織だ(殺人を行い、刑事事件をでっち上げている)からである。
2.「過激活動対策」法とそれに伴う刑法条項を完全に撤廃する。
我々にとって、大統領制の廃止は最重要事項である。
何世紀にもわたり、ロシア゠ツァーリ国・ロシア帝国・ソヴィエト連邦・ロシア連邦の権力は、たった一人の手中に集中していた。民衆には何の利益ももたらさなかった。権力は腐敗する。独裁制に滑り落ちる危険はあまりにも大きい。
だが、集団的決定は権力をもっと平等に分配し、公開討論と透明性のある議論を促してくれる。これが普通の政治生活だ。自由社会では、社会の様々なグループがさらなる社会発展に関してそれぞれのヴィジョンを自由に主張するのである。
歴史を通じて、最高権力を持つ国家元首のいない集団的統治形態は数多くある。全ての住民が統治に参加できなかったにせよ、例えば、古代の都市国家やノヴゴルドやプスコフといった共和国がそうだ。1917年から1918年の革命期間には、近代ロシアの多くの地域で、労働者・農民・兵士の代議士からなる様々なソヴィエトがあらゆる階層の住民によって選ばれ、当該住民に説明責任を持っていた。真のソヴィエト権力を支持している人達は1921年にクロンシュタットで反ボルシェヴィキ蜂起を行った。草の根自治と選任機関に対する民衆管理とは、マフノ叛乱共和国でも、1936年のスペイン革命中に出現したコミューンでも実行されていた・・・これは、現在のクルディスタンの諸地域でも実行されている。それぞれの地域に住んでいる民族が自分達の生活を決める機会を持っているのだ。
新たな主人を探すのではなく、自分の人生に責任を持ち、自治に向けて行動しよう!
ツァーリを打倒しろ!
自由社会に指導者はいらない!
解決策は自治だ!
アナキスト「自律行動」
https://avtonom.org