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「新型コロナで何も持たない若者や非正規にチャンス!」という妄言が市民権を持つ理由について
さて新型コロナで、いろいろなものが変化している。そこで巷では「新型コロナでいろいろなものが変わるから、何も持っていない若者や非正規にはチャンスだ!」という意見が市民権を得ている。
終身雇用の崩壊やコロナで
— こすけ (@Kosuke4424) May 24, 2020
連日リストラや解雇の
ニュースが絶えませんね。
でも、これは若者にとって、
チャンスだと思います!
終身雇用・年功序列の崩壊【若者にはチャンス】 https://t.co/yUuyYbyH8g
若者にはチャンス!非正規にはチャンス!みたいな言動は多い。
一方で以下のような投稿も見られる。
コロナで格差は是正される、持たざる者にはチャンスって本気か?非正規社員はクビで、正社員はリモート、大企業は政府から補填で中小企業は潰れる、企業は資本家への配当を優先して従業員を解雇。格差はますます広がる。
— ニーナ (@skdww41) May 11, 2020
暴露大学がどちらを支持するかは言うまでもないが、後者の方を支持する。そもそも資本主義というものがそのような仕組みになっているから。ただ、冷静に、論理的に客観的に考えれば、余計に格差が拡大するだけで、何もない人たちはさらに何もなくなるだけであるということが分かると思うのだが、どうやらそうではないらしい。
しかし、この記事では「何故こういう妄言が広まってしまうのか?」を追求していきたい。
希望的観測
特にSNSでは真実よりも、自分が「信じたいもの」の方が共感されやすくリツイートやいいね!が付きやすくなる傾向がある。
そして民主主義上は、数が多い方が世論になりがちである。
持っている側と持っていない側はどちらの方が多いだろうか?
こんなことは言うまでもなく、持っていないほうが多い。「ピラミッド」というときにヒエラルキーのピラミッドの上位の方がデカくなっているピラミッドなんて基本はない。例外としては日本の生産人口と老年人口位なもんだろう。そしてこの構造は「いびつ」と言われている。要は底辺の方が頂点よりも多くないと成り立たない社会の仕組みがある。
人間は信じたいものを信じる
人間は信じたいものを信じる。世の中には元受けよりも下請け、正社員役員よりも非正規日雇いの方が多い。普段から後者は前者に徹底的に搾取され奴隷労働のような立ち位置にいる。
コロナ下でも前者は在宅勤務でラクチン。感染も低リスク。もっと言えばいろいろなルートから助けてもらえる。
一方で後者はそんな前者の特権階級が楽をするためにひたすら搾取をされ、在宅勤務ではなく出勤義務があったり現地に行く必要もある。そんな中待遇は搾取されているために安い。非正規なら休んだら収入もなくなる。
こんな中で「コロナでさらに格差が広がる。」となったらどうなるか。
「こんな世の中やってられるか!!!」
「コロナで逆転したい!!!」
そう思わないだろうか?そう思っても全く不思議ではない。これが「コロナで非正規・若者はチャンス!」と出る。
個人的に思う正確には、目立って優秀な若者にとっては今後チャンスが微増する。それ以外は年齢関係なく余計に分が悪くなる。といったところだろう。
情弱ビジネス・詐欺のターゲット
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