ご挨拶
國學院大學地方史研究会
國學院大學 教授 吉岡 孝
古文書は歴史研究の基本史料ですが、困ったことにくずし字と呼ばれる特殊な字体で書かれています。読めなければ当然理解できず、研究はそこでストップしてしまいます。
特に江戸時代以降の研究においてはそれは重大です。なぜなら江戸時代以降は多くの民衆が文字を書き始めたために古文書が多すぎ、史料集などに収録されたものはわずかな数に過ぎず、テーマによってはくずし字の史料を読まないわけにはいかないからです。
また現在圧倒的な数が残っているのは農村文書です。社会教育において原史料を使用し、説得力のある活動をしようということになればくずし字で書かれた農村文書を使用せざるを得ないわけです。
自分が顧問を務める地方史研究会では大学所蔵の原史料を用いて、くずし字で書かれた史料の読解・考察・歴史的意義などを学んでいきます。
興味のある方はyoshioka-takashi@kokugakuin.ac.jpにメール下さい。
【ご紹介】
最近書いた本だとこちらになります。
『明治維新に不都合な「新選組」の真実』
『八王子千人同心における身分越境―百姓から御家人へ』
どうぞよろしくお願いします。