2024/08/15 夕立がふった放課後の竹一

今日は漫才大行進の出番がある。14:50からの出番。
14時前には支度ができて、家を出ようとした瞬間に大雨が降りだした。ザーッと降って、どうやら通り雨っぽいので少し待った。すると雨が止んだ。それを確認して東洋館へ、14:20頃に到着した。

楽屋に笑組のかずおさんがいらした。「遅いじゃねえか」と一言ちょうだいする。ということで、先ほどの雨の話を一通りした。するとかずおさんは「そうなのかもしれないが、お前が言うとどうも嘘っぽい」とのお言葉。なるほど。お笑いをやるうえで、全部がボケっぽいと言い換えることもできよう。才能ありというふうに受け止めておく。

それにしても「うそっぽい」「ふざけているっぽい」というのはわたしが 生きてきて、小学生のころからずっと言われてきたことだ。これが私らしさなのだろうか。
小学生のころ、むやみやたらと先生に怒られていたから、このしんどさを親に相談したことがある。すると「あんたは怒りやすい雰囲気がある」と言われた。親から見ても、悪ふざけしかしない人に見えるのだなあ。

どこか、漫画だったか、小話だったかで聞いた話がある。戦時中の日本で、訓練中に上官からひどく怒られ、殴られる同僚がいた。その同僚というのは緊張するほどににやけ顔になる癖がある。そのにやけ顔が上官の気に障る。
殴られれば、どんどん同僚はにやけ顔になる。殴られる。
そんな話である。私のことを言っているのかと思った。これ、元ネタがどこか分かる方はご一報ください。

これは私のことだと思ったと言えば、太宰治の「人間失格」で葉蔵がお調子者として、体育の鉄棒でわざと失敗してクラスメイトの笑いを誘っていた。それを見た竹一が「わざ、わざ」という。「お前はわざとやっている」と言うのだ。
このシーンはとても印象に残っている。葉蔵、竹一そのどちらも自分のようである。太宰治が私のことを書いている、と全国の少年が思ったことをもれなく私も思ったものである。

どうだい、かっこいいだろう。日記から太宰治まで話を広げるんだよ。これが文筆家ってえもんでい。てやんでいばかやろうこのやろう。

そんなわけで、かずおさんと二人で楽屋にいたら、田川くんが到着した。かずおさんは田川くんにというよか漫才協会おもちゃ部での若手全体の振る舞いについてお怒りの様子だった。説明不足でした、田川くんも漫才協会おもちゃ部に入っている。
どうやら、かずおさんとしてはおもちゃが好きな若手たちがこの部を通して、さらに知識量アップ、人脈広げ、その他おもちゃにまつわるあれこれを高めていってほしい。そして、そのための場所を用意したのだからおおいに利用すればいいのだ。しかし若手はグループラインで無反応だったり会合への参加意思を見せないなど、問題があるとのこと。

これを聞いて、確かに私は若手たちの消極的さはよくないと思った。私も漫才56号(Mの一回戦突破!)の堀江さんに軽音楽部への入部をすすめられて入った。
私はジャズがやりたいと言っていたところに堀江さんがすすめてくださって入った。入ったところ、「ロックンロール」がメインの部活動だった。私は「セッション」がしたかったのに・・・。堀江さんをうらみつつも、入ったからにはそれなりに活動したいと思っている。グループラインでも、自分が一番音楽ができないという自負を持って参加している。メッセージも遅れそうなら送って参加する。

まったくおもちゃ部どうなってるんですか!かずおさんのお怒りもごもっともだ!私はかずおさんと共にある。宣言しよう。
心の中の竹一が言う「ワザ、ワザ」

ということで、出番が終わった。いつのまにか。
その後、ゆたさんからもアドバイスを頂戴する。笑組さんにはお世話に鳴りっぱなしである。今度おみやげを買っていこうと思う。冬に名古屋に行ったとき、私の大好物の味噌を上げようとしたが苦手とのことでだめだった。
まんじゅうは大丈夫なようなので、もみじ饅頭をお渡しする。楽しみにしててね~。

出番が終わって帰宅する。明日は台風が来るという。
台風の暇つぶしにでもなればと日記を結構ハイペースで書いた。それでも現実の日付に追いつけていない。短い日は短い日記で良いのだな。
そう思った今日である。ちょっと今回も短め。

今日面白いと思ったことは「葉蔵と竹一、どちらも自分の中にいることをかみしめた」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。