2025/01/16 劇映画 孤独のグルメとまつり湯
今日は8時に起きた。さっと支度をして、9時に家を出た。
今日は上野のTOHOシネマズで「劇映画 孤独のグルメ」を見に行く。私は孤独のグルメ、10年来のファンである。そりゃあ映画館にも見に行くことになる。
40分ほど歩いて到着する。10時スタートと聞いていたからちょうど良い時間だ。私は映画を見るときに何かを飲み食いするタイプではない。飲み食いに気をとられるのが嫌だからだ。よって特に何かを買うこともなく劇場に入る。
おしっこをぎりぎりまで絞り出して、10時ぴったりに入った。席はここだと座る。
CMが流れる。CMが流れる。コマーシャル。いや全然始まらねえな。
結局、映画が始まったのが10:15だ。いや知っている。映画は始まるまでが長いということはあるあるとして知っている。でも納得がいかない。
映画館がここのところかなり調子が悪いというのは聞いている。かつてはテレビが一家に一台置かれて厳しくなり、その後はレンタルビデオ店によってさらに悪化。そこにいまやサブスクなんかでレンタル店も風前の灯火。さらに言えば、Youtubeなんかでそこそこ面白い動画が即時で見られることでテレビも苦しい時代。映画館はなかなか厳しい戦いを強いられている。
そんな中で15分待たされるのはとても辛い。Youtubeでもお金を払えばCMを飛ばせる。サブスクも一部の契約を覗いてCM無しで一定金額払えば見放題。そんな中、電車や自動車でやってきて、それも○時にスタート言われて足を運び、2000円を払って席に座っている。それでCMが15分もあればさすがにしんどすぎる。私は映画の古き良き文化も大事にすべきと思う懐古厨である。しかし他のサービスと比べてあんまりでないか。
10時に集合と言っておいて、映画は15分遅刻してやってくる。単純に友達として、毎回15分遅刻してくる奴とは縁を切るだろう。
せめて「10時開演(本編10:15より)」というような表記にすればいかがだろう。
そして、映画のCMが流れているから、CMの前に「東宝」と、水戸黄門のオープニング風の画像が表示される。本編の始まりも「東宝」とCMと同じ始まり方をする。「これは本編か・・・?あ、本編だ!」となる。楽しみにやってきたのに変な緊張感が発生する。
そして、孤独のグルメを見に来ている中で、JALと孤独のグルメコラボCMも流れる。もうどれが本編かわからないまま始まった。ちょっと話は盛っている。
映画館は、15分の遅刻を何とかしてほしい。私は小声で「帰りたくなってきた」と声が出てしまった。その瞬間に始まったからまだよかった。
と、映画館への文句はこれくらいにして、孤独のグルメを見る。
一言で言えば、孤独のグルメファンとしてとても楽しい映画だった。
私は割と映画やドラマは心の中で突っ込みながら、粗さがしのような見方をする嫌なタイプの視聴者だ。
こちらもとてもツッコミどころが多い。しかし、それはもうツッコんでくださいよという作り方だから普通に楽しめた。
また、ジョークも変に肩肘張った笑わせ方ではないのが良い。何かと比べて語るのもあんまりだとは思うが、私は三谷幸喜作品が苦手だ。というのもなんかわざとらしいじゃない。美男美女が出てきて、さあ笑いなさいというような感じ。クラスの中心にいた人が考えた笑いというか、中心にいたのに外れ者のフリをしている感じがある。
その点、こちらはさあ笑えと押し付けてこない。笑いたきゃ笑えばいいし、別にテレビ版と同じで、見ているような見ていないような感じでもいいですよというテンションが良い。
孤独のグルメが映画化するにあたって、およそ90分で一つの話になるわけだから、ちょうど毎年恒例となっている大晦日のスペシャル版のような感じになるのかなとファンの私としては予想していた。
大晦日のスペシャルがあまり面白くない。ファンだけどもあれだけは否定したい。孤独のグルメの魅力は、有るような無いようなストーリーとご飯を食うところ、心の中の声が面白い。大晦日版は、一つのストーリーの中でちょぼちょぼと店に入ってはご飯を食べる。なーんか孤独のグルメっぽくないなと思う。
そんな中、劇場版は良い感じになっていた。一つのゴールを目指して3,4つのタームに分けて物語が進んでいく。一つ一つにおいしそうな食事と軽いストーリー。そのストーリーも別に繋がっているようで繋がっていない感じ。
集中しなくてもいいですよというような気の抜けた感じがテレビシリーズを感じさせる。
原作漫画からは逸脱した、ドラマ版の井之頭五郎(主人公)らしさが存分に出ていた。
いろいろあって、SUPで海を渡ろうとするシーンがあるのだが、このくだらなさが良い。はっきりと言ってバカである。なんでだよと視聴者は思うのだが、井之頭五郎はいつでも一人で行動している。愚かしさを誰も指摘しない。本人もバカなことやっていると思ってんじゃないかと思わせる、松重豊さんの絶妙な演技。
孤独のグルメをテレビドラマで見ていた方は楽しめると思う。大晦日スペシャル版が好みだったという方はもしかすると、もっとご飯について詳しく教えてくれよと思うかもしれない。そんな感じ。
私個人の感想としてはとても面白かった。JOKER(1)を見て以来の映画館での映画鑑賞だったが、とても満足いくものだった。
15分の遅刻だけはなんとか改善していただきたい。
続いて、歩いて浅草のまつり湯へ向かう。東洋館スタッフのNさんからまつり湯の入場券を貰った。それの有効期限が今月中だから、映画も見たし風呂も入って最高の休日にしようと思ったわけだ。
上野から30分、いや40分くらい歩いてまつり湯に入る。
これはなかなかいい湯だ。いわゆるスーパー銭湯だ。
スーパー銭湯片思い、ちょっとフラれてフリフリベイビー。という感じだ。あ、今のはイモ欽トリオの名曲ダジャレです。
綺麗な設備で人も空いている。歯ブラシにカミソリ、化粧水なんかもあって至れり尽くせり。いいスーパー銭湯だ。仮眠室もあったり居酒屋もあったり、漫画コーナーもある。ゲームコーナーには古い「電車でGO」もあって最高だ。うんうん。良いお湯に入らせていただいたNさんには感謝の気持ちのみだ。また余ったらくださいね。
そういえば入浴前に体重が101㎏で風呂を出たら98.5㎏だった。2.5Lも体から水気が抜けたんだな。けっこう危険じゃないですかこれ。
帰りには奮発して焼き肉を食べてしまった。映画を見て、風呂に入って、焼き肉。人生の楽園とはこういうことを言うのだな。風呂で乾ききった体に全部が染みわたる。米類を3、4杯。冷麺を2杯。肉は数キロ。ドリンク10杯以上。野菜ももりもり。ひゅ~~~。無限に体に入っていく。これだけ食べれば逆に痩せるんじゃないかと思う。食べるという動作にカロリーが消費され、プラスマイナスで言えばちょっとマイナスなのではないか。
そんな戯れを言いながら帰宅した。年始から楽しく過ごさせていただいた。
これというのも皆様のご支援あってのものでございます。
いやはや。なんだか年末のような楽しい日を過ごしてしまった。大晦日ぎりぎりまで働いていたし、ちょっとくらいいっか。とそう思うことにした。
お疲れ様でした。
今日面白いと思ったことは「監督は松重豊さん自らが行ったそう。とても理知的な方であろうと見える。視聴者が求めるものを判断して、見事に作り上げていた。たぶんすごい人だ。」
いいなと思ったら応援しよう!
![爆弾世紀末藤崎「善いスキャンダル」](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20249005/profile_80c61007ce652a9ddb4728f32dc45bed.png?width=600&crop=1:1,smart)