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コーマの世界一周

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2019/02/11〜2019/03/27 45日間の旅の軌跡
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あしたから、世界一周をする。

あしたから、世界一周をする。

正直、実感はない。
いつもの旅に出る感覚と同じだ。

それでも僕はあしたから、世界一周をするのだ。

靴と旅をする世界一周をした友人が、靴職人になった。
そして僕に、靴を作ってくれた。

彼は僕に言ってくれた。

「どんなにいい靴を作っても、
自分の靴を作るだけじゃ味わえなかった感動をさせてくれてありがとう」

旅を大切にするように、一歩一歩を大切に踏みしめて、歩こうと思う。

この靴を履

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世界一周、出発の朝

世界一周、出発の朝

朝5時のアラームは鳴らなかったなんでもiPhoneおやすみモードとやらは、音が鳴らないような設定らしいからすごい。今日教えてくれたのがまたすごい。彼女がたまたま時間通りに起きてくれたおかげで助かった。

いつものように2人で仕度をする。今日はなんだか彼女の口数が少ないなと思った。そんな姿から、あー、世界一周かと、実感がわいた。

暗いうちに玄関を出ると、あいにくの雨だった。
空は、暗い。

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読めない新聞と空港作業員

読めない新聞と空港作業員

ワンワールドアライアンス

世界一周航空券には、何種類かある。
今回使っているのは、ワンワールドアライアンスグループのもの。日本でいうJALのグループ。
普段はLCCばかりだが、世界一周航空券に加入してる航空会社は、サービスの質もハイクオリティ。

映画もアメニティもご飯もとてもゴージャス。
デザートに限定のハーゲンダッツが付いてきた時は、自分が王様か富豪かと思った。まじめに。

まず、北欧へ向

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ドイツのビールには蓋がある

ドイツのビールには蓋がある

ドイツのデュッセルドルフに来た。

日本人が多いことや宇佐美や原口が移籍したりで有名だが、なによりこの都市には思入れがある。
ライン川のほとりにある、素敵な街だ。

はじまりの街は、最初の街僕にとってはこの街がアナザースカイ。
小学2年生のとき、人生で最初に降り立った海外がここ、ドイツ、デュッセルドルフだ。そこから僕はこの街で、3年間を過ごすことになる。

母校への訪問デュッセルドルフ日本人学校

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ガイドブックはもう必要ない

ガイドブックはもう必要ない

便利な世の中だ。数秒で調べて手のひらの世界で満足もできる。指先ひとつで旅ができる時代。
本屋を回れば、その国の名前が原色でこちらをガン見してくる。
ガイドブックは必要だとも思う。
初めての国を訪れる時には、国全体のことや文化などいろんなことがわかる。選択肢の幅を広げてくれるし、注意すべきことも知れる。なにより読んでるとワクワクしてくる。

自分だけの、オリジナルな旅それでも僕は、

ガイドブックに

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ドイツで食べてほしいものをゆるっと紹介する

ドイツで食べてほしいものをゆるっと紹介する

「ドイツ料理なんて…
ソーセージとイモくらいでしょう?
あとビール?」

という人へお届けする今回の内容は、おすすめのドイツ料理ということで、前半を初心者編、後半を玄人編と分けてご紹介したい。

世界一周中の僕が本気でオススメするドイツ料理に舌鼓あれ!

初心者編◉カレーブルスト

ブルストとは、ソーセージのこと。カレー味のソースに肉厚なソーセージをたっぷりかけて食べる。ひとくち食べるとほのかなカ

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若き日に旅をせずば、老いての日になにを語る

若き日に旅をせずば、老いての日になにを語る

地中海に浮かぶバレアレス諸島
豊かな自然と歴史の深い、マヨルカ島の海を歩いている。

旅をしながら、旅を思い出す

青春18切符で福岡から北海道まで日本を縦断した20歳の夏。鎌倉から江ノ島まで同じように、裸足で海沿いを歩いた。人生はじめての旅。

山岳部時代に使っていた60リットルのザックに衣食住を詰め込んで歩いた。すごく重かった。

福岡にひとりで出て数ヶ月。
友達なんてほとんどいなくて、何か

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旅先にスペインを選んでよかった

旅先にスペインを選んでよかった

会う人話す人のみんなが優しく、明るく、誠実なスペイン人が大好きになった。

今回は、マドリードとトレドを訪れた。去年の夏には、アンダルシア地方とバルセロナを旅したが、また違ったスペインがあった。

ウェイターのヘンリー君スペインの次は南米大陸、チリを目指す。南端にあるプンタ・アレーナスという街でどうしても泊まりたいホテルがあったのだが、そのホテルにはwebサイトもなければ英語で電話をしても取り合っ

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旅の始まり、旅の終わり

旅の始まり、旅の終わり

旅には、始まりがありまして。
どんな旅をすればいいのか、
分からなくなって、
僕は君に助けを求める。
人の目なんて気にする必要なんてないのだし、
自分が思うがままに、好きに歩けばいいさ、と
君は、さらっと言うのだけれども、
せっかく旅に出るのだから、
一生モノの旅にしたいと
強く意気込み、時期をたらたら先延ばしする。
旅に出る事は、こんなにも悩むものなのか
旅に出る事は、こんなにも理解され

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果ての海峡、プンタアレナスを旅する

果ての海峡、プンタアレナスを旅する

チリの最南端、プンタアレナスに着いた。
首都サンティアゴからおよそ3時間。この空港に、Wi-Fiはない。タクシーの客寄せなんて久々な感覚だったが、どこのタクシーも値段は一律、値引きはしなさそうだったので、熊のような青年に頼むことにした。
グレーの水平線に、マゼラン海峡が見えてきた。 

熊の青年は、車内で明るくよく話しかけてくる。コパアメリカが6月にあり、チリと日本が同グループなことを教えてくれた

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パタゴニアの憧れ、パイネのWルートを求めて

パタゴニアの憧れ、パイネのWルートを求めて

パタゴニア南部、湖のほとりの小さな町、プエルトナタレスにいる。道を歩いていると、大きなバックパックを背負った人ばかり。ここには世界中からハイカーが集まる。この街から120キロほど離れている、トーレス・デル・パイネ国立公園をトレッキングするためだ。もちろん自分も、そのハイカーたちの1人になる。

今回の世界一周、このトレッキングが一番の楽しみのひとつにある。準備に時間をかけ、日本を飛び出し、ようやく

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地球の果ての、パタゴニアのWルート

地球の果ての、パタゴニアのWルート

南米に広がるパタゴニア
パイネ国立公園の、Wルート

4泊5日の衣食住を持ち、大自然を進む。
80キロを超える距離を、重さ15キロほどの荷物を持ち、歩ききってきた。

山旅のはじまり近くの街、プエルトナタレスからバスで2時間ほど。まずはアマルガ湖という場所で受付。

"W" Trailにチェックした時は胸が高鳴った

そこから再びバスに乗り、船で最初の拠点、パイネ・グランデへと向かう。船からは

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プエルトモントで見つけた、愛とポヨ

プエルトモントで見つけた、愛とポヨ

南部パタゴニアを後にし、(それでも)チリ南部の、港町のプエルトモントにやってきた。

どうやらここには、プンタアレナス(パイネトレッキングの拠点)から3泊ほどのフィヨルドの隙間を抜けるフェリーも出ているらしい。パタゴニアへの入り口のような港町だ。

あまりに怪しいオブジェから、この街は始まる。

アンヘルモ市場

港町ということで、漁業が盛んである。

道の両側をたくさんのお土産屋さんが軒を連ね

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世界一の温泉?テルマス・ヘオメトリカスに行ってきた話

世界一の温泉?テルマス・ヘオメトリカスに行ってきた話

パタゴニアでのWルートを終え、まず思ったことそれは

温泉に入りたい!そもそも山登りと、登山後の温泉というのはセットなのだ。これは揺るがない事実であり、家に帰るまでじゃない、温泉に浸かるまでが登山なのだ。間違い無いのだ。

そこでプエルトナタレスの宿で温泉を調べていると、なんとチリに世界一と評される温泉があることを突き止めた。その名前が、テルマス・ヘオメトリカス(Termas geometrica

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