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コンビニ24時間営業問題

セブンイレブンのFC店のオーナーが人手不足を原因に深夜営業を辞めたことで本部と揉めているという問題が世間にぎわせています。

この問題の本質は人材不足です。オーナー側の意見も本部の意見もどちらも理解はできます。でもこの問題は現在進行形で起きている問題なので現状維持という結論を本部が出すのであれば、セブンイレブンは今をピークに衰退していく可能性が高いです。でもコンビニ業界をけん引するセブンならこの難易度の高い問題に対して、解決策を打ってくれることを望んでいます。今後どういう落しどころで着地するかは興味があります。

現在のコンビニは合理性を追求したある種の究極の形だと思います。実際大手コンビニのセブン、ローソン、ファミマは多少の差はあれどほぼ同じサービスですよね。今のコンビニの形態では大きく変化をすることはできないでしょう。イノベーションのジレンマですね。

最近ではコンビニ同士が競争しあっているところに「無人コンビニ」というコンビニの別のアプローチの形態が出てきました。今後は間違いなく「無人コンビニ」は日本でも導入されていきます。でもそれは日本の企業ではないでしょう。アメリカか中国企業が一気に攻勢をかけてくるんじゃないかと思います。

とはいえ、日本では現金主義の国なので電子マネー化にはまだまだ時間がかかりそうです。

そこで勝手なお世話ですが、無人コンビニとは別のアプローチを考えてみました。

自動販売機化

高齢者の電子マネー化はハードルが高いように思います。で日本ならではの形としてコンビニ自体を自販機にするというのはありかなと思います。自販機ってよく考えると無人ショップですよね。でも今のコンビニは銀行、役所、郵便などの公的な役割も担っています。だから小売り部門だけを自販化して24時間体制で、日中だけ人が対応できるサービスを提供するという形がいいと思います。

居酒屋化

最近のコンビニには店内で食事ができるイートインスペースができています。この流れはすごくいいですね。激安チェーン居酒屋のライバルはコンビニです。このイートインスペースを広げることでコンビニは居酒屋市場を獲得できるんじゃないかと思います。実際どこの居酒屋もメニューは同じだし、味も似たようなもんです。冷凍食品の進化もすごくて下手な居酒屋よりおいしい場合もあります。郊外のコンビニなら駐車場スペースを有効活用してイートインスペースを広げるか、2階をイートインにするなんてのもいいと思います。昼はスペースを地域に貸し出してあげるのもニーズがありそう。

スナック化

現状のコンビニでは人よりもブランドで選んでいます。セブンイレブンというブランドに安心感を持って利用します。だから店員さんの接客がいいとか○○さんがいるから通うなのことはありません。でも今後は無人コンビニと戦うためには人とのつながりが重要になってきます。

スナックと同じです。どういうことかというと、スナックってお酒や食事のために通っていないんですね。ママや常連の人たちと同じ空間を楽しむために通います。コンビニでもこういったお客さんとの深いかかわり方をデザインしていく必要があります。そうしないと無人コンビニにすべて持っていかれてしまいます。


コンビニは便利なのでよく利用していますが、これからはコンビニ2.0の時代になっていくんだなと改めて実感しました。



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