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介護は単純労働か?

我が国は、介護の仕事を『単純労働』と位置づけています。

世の中には、介護の専門職はもちろん、ご家庭で介護しておられるご家族様も多くいらっしゃいます。

介護の経験がある方々にお聞きしたいです。
介護は『単純労働』でしょうか?

介護を受ける方は、認知症であったり、1人で基本的な生活(排泄や食事、更衣や入浴など)を行うのが困難な方々です。

しかもお一人おひとり、性別も性格も体型も症状の出かたもそれまでの生活の背景も、個性的で皆違います。
当たり前ですが、皆さん感情だってあります。
しかも介護を受ける事を多くの当事者は納得されてません。

まだまだ1人で出来る!したいようにさせて!
お風呂やトイレだって1人で行きたい。人に見られるのは恥ずかしい!

本当にごもっとも。

生活の基本的な部分が出来なくなっている事、それを人に手伝ってもらわなくてはいけないと言う現実。

当事者からすれば、喪失感を伴う苦痛はかなりの大きさです。

介護する側は、そんな個性的な方を相手にするわけです。しかも多くは依存はされても歓迎はされない訳ですし。

人は物では有りません。

介護の仕事は体力もかなり使いますが、細やかな気配りや心配りも必要ですし、頭を使う必要も有ります。

それを『単純労働』と括られてしまう事に、私は疑問を持たずにはいられません。

…介護って、けっこう複雑で難しい仕事なんですけどね〜。


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