本屋だけじゃ生きられない?
昨日、ある本屋が閉店したため、我が街最大の商店街の本屋さんがゼロになってしましました。
時代の流れとはいえ寂しいものです。
今はネットでも買えるし、車で大きな商業施設に行けば本屋さんはあります。
でも本屋さん目がけて行きたいんです。
食事もできて、服も買えて、百均があって、本もある建物じゃなくて、本しかない(2歩譲ってCDとDVDはあってもいい)建物。
作家のために、中古屋で買って節約できたなんて思わないでくれという意見があり、20代の頃はよく本屋さんに行って買っていました。
古本を買った記憶にあるのは『下町ロケット』くらいです。すみません、池井戸先生。
東野圭吾、伊坂幸太郎、石田衣良、奥田英朗あたりが読みたくなったり、急に背伸びして、川端康成、三島由紀夫、太宰治、夏目漱石あたりが読みたくなったり、芥川賞、直木賞で興味を持ったり、欲しい物がなくても、本屋さんのPOPで目にとまったり、この頃はクズみたいな生活をしていたので、結構自由な時間は確保できていました。
30代になると、生活環境もかわりペースダウンしたので、これまでの読書量は世の平均かそれ以下だろうと思います。
そんな中で振り返ると、ローラ・ヒレンブランドの『シービスケット』が一番忘れられない作品で、アメリカ競馬を舞台にしたノンフィクションです。
自分が競馬好きということもあるので、自然とそうなってしまうのですが、500ページで終わらず、ずっとつづいてほしいなぁと思いながら、噛みしめるようにゆっくり読んでいて、我慢できなくなり、最後は一気読みしてしまいました。
トビー・マグワイア主演の映画版も観て、ここで「So long Charley!」って言うぞって分かっているのに感動するシーンがあるのです。
以上、自己満足のための作品紹介でした。
最近は子供のために本屋さんへ行くだけですから、近いうちに自分目線の本を探す時間を作ってみます。