気になっていた映画がありまして
結婚して、子供が生まれて映画館で映画を見る機会がめっきり減りましたが、それまでは自分の独断と偏見で選ぶ『バタデミー賞』なるものを、誰に向けてでもなく、毎年発表していました。
過去の受賞作は『ビューティフルマインド』『シービスケット』『ハングオーバー』『ブラックスワン』などなど。
今はAmazonで料金がかからないものを中心に見ているので、本家のアカデミー賞ともずいぶんタイムラグがあって、特にここ10年は全然詳しくないので、何かオススメの映画があれば教えてほしいものです。
そんな中、妻から朗報が。
なんとホアキン・フェニックスの『JOKER』が今なら無料で見れるとのこと。
そして朗報の後に続きがあり、
「今度の休みに私が一人で見ても、悪い夢を見そうか大丈夫か先に見てくれん?」
何ですと?R-15ですからね。ええ、先に見てやりましょう。
バタデミー賞受賞作『ハングオーバー』の監督の作品ですし、前々から気にはなっていましたから。
で、ネタバレなしの感想ですが、
これは賛否どちらでもなく勝手な個人の思いですが、この監督さん。
R-35くらいのもっとえげつない表現で作ることもできたのでは?
より一般の人にギリギリ受け止めきれるようなR-15にしたさじ加減。
映画館で上映時に見ていたら、バタデミー賞を獲っていたのではないかというくらい面白かったです。
ホアキン・フェニックスの演技もよかったし、劇中で流れる音楽もよかったです。
『スマイル』という曲は、自分の中ではドラマ『空から降る一億の星』のエンディング曲で使われていたエルヴィス・コステロのイメージが強かったのですが、ジミー・デュランテ版でこの歌詞の『笑って』という言葉がもたらす残酷さ、哀しさが刺さりました。
ただ一つ理解ができなかったのは、見る前にハードルを上げすぎていた自分が悪いのか、予想通りの結末だったことです。
ずっと、最後に予想もつかないすごいオチがあると勝手に決めつけてしまい、身構えて見てしまったせいで、ちょっとずつ着地点を見せながら、そこに落とす演出という理解でいいのか考えてしまいました。
なんて思っていたら、もう1回見たほうがいいのかな?
本も映画も1回しか見ない派の自分がこんなこと言っている時点で、ハマったということでしょうか。
で、妻への回答ですが、夜中の2時半まで見ても、恐怖心で悪い夢を見ることはありませんでした。うっと目をそらしたくなるシーンは1か所。あとは、恐怖心より悲壮感のほうが強いかと。
見ても大丈夫です。