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オイルサーディンレシピ「イワシ梅だし茶漬け」

手早く食べたい。体にいいものを食べたい。買い物行きそびれて食材ほとんどない。そんなとき、オイルサーディンの買い置きが宝物のように思えます。

cakes連載「ポルトガル食堂」で公開してきたレシピの中から、誰でも
できるオイルサーディンのレシピをご紹介します。魚料理苦手なんだよね、というひとにとっての最初の一歩になれば。

ちなみにこの茶漬け、うちの小6娘の大好物です。

■材料 2人分
オイルサーディン 1缶
梅 2粒
刻みしょうが 1片分
ちぎり焼き海苔 1帖
だし 2カップ

薬味ミックス(大葉10枚・みょうが3個・かいわれ大根1/2パック)好きなだけ

■作り方

薬味ミックスを作る。大葉は千切り、みょうがは薄い小口切り、かいわれ大根はざく切りし、氷水に5分間さらす。こうすることで嫌なえぐみやあくが抜け、薬味もしゃきっとして長持ちする。ざるに上げ、しっかり水切りしたら完成。保存容器にキッチンペーパーを敷いて入れる。1週間は保存可能。

この薬味ミックスはなんにでも使えます。みそ汁、澄まし汁、納豆、冷奴、冷やしトマト、素麺、刺身と和えて柑橘を絞って炒りごまでもふれば、立派な酒の肴にも。


薬味ができたら、あとは素材をひたすらのせるだけ。器にご飯を盛り、オイルサーディン、薬味ミックス、梅、刻みしょうが、ちぎり焼き海苔をたっぷりのせ、熱い出汁をかける。

ちなみに、暑い季節になったら冷たい麦茶もいけます。ちなみに私が一番好きな食べ方は、実は冷水茶漬け。オイルサーディンの旨味を純粋に楽しめるからです。

このレシピを公開してすぐに、オイルサーディンって油漬けだからべたっとしてるんじゃない? という疑問が寄せられました。確かに、普段オイルサーディンを食べないとそういう素朴な引っ掛かりが出てくる。じゃあ、実際に缶を開けてイワシを出して、イワシはどんな状態かを見てみると……。

試しに手前の1尾を割ってみました。ご覧の通り、イワシ自体にオイルが浸透しているわけではなく、魚の身は優しく蒸され、骨までしっとり柔らかくなっていてまるごと食べられます。製造工程で下処理したイワシを塩水に漬けてから缶に並べ、オイルをひたひたに加えた状態で加熱しているから、オイルに触れるのはあくまで魚の表面だけ。ちょうど、肉類のコンフィ(油に入れた肉類を低温でゆっくり加熱する調理方法)と同じです。ツナ缶のようにまんべんなくオイルがいきわたっているのとはかなり違うのです。

保存のためにそのままオイル漬けされているけれど、使うときは表面のオイルを切れば全く気になりません。本当はこのオイルにも栄養がしみだしているので、オイルも使えば栄養的には満点です。

魚を買ってきて下処理して、焼いたり煮たりするのが苦手な人には、骨もまるごと食べられるあっさりりたオイルサーディンは重宝する食材。EPAやDHA、たんぱく質、さらには骨も丸ごと入るのでカルシウムも豊富。ざっと調べてみても、イワシ缶、地味に実力がある食材なのです。





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