僕が霜降り明星を好きになった理由
あっ好きだ
人を好きになる瞬間はいつも突然だ。それは恋愛でもそれ以外でも。
今まで僕は霜降り明星の事は特段興味があるわけでもなかった。
2018年M1で優勝した時もどちらかと言えば和牛のネタの方が好みだったくらいだ。
変化が起き始めたのは今年放送された「ドリームマッチ2020」だった。
沢山の芸人たちがシャッフルしてネタをやるこの番組。
その中でもバイきんぐ小峠と霜降り明星せいやのコンビネタが面白かったのだ。
いわゆる取調室のネタで、小峠が取調官でせいやが容疑者の役をやっていた。
内容は容疑を認めさせようとする小峠。しかしせいやの様子がおかしい事に気がつく。せいやはどうやら多重人格のようで、さまざまな人格がせいやに宿っていくのだが……
怒涛の畳み掛けで僕は笑いに笑った。
小峠さんのツッコミセンスは知っていたのだがせいささんの演技力に僕は驚いてしまったのだ。
思い返せばドラマ『テセウスの船』でも熱演していた。
お笑い芸人だからではなくひとりの役柄とひて登場人物として僕は見ていた。
ただ僕が魅力に気付いていなかっただけだったのだ。
そして極め付けは
せいやの文春騒動だ。
文春騒動についてはここでは詳しく触れませんが「せいや 文春」で検索していただければいくらでも出てきます。
騒動直後のオールナイトニッポンで僕は完全に霜降り明星が好きになりました。
毎週深夜3時から5時まで生で放送しているこのラジオ番組。ほとんどのリスナーは今週せいやが何を言うのか期待してただろう。
深夜3時。
番組が始まる。
「ププププーンちゃうねん!」粗品のつっこみからスタートした。
アグネスチャンの名曲「ポケットいっぱいの秘密」が流れていたのだ。
いつもなら軽く自己紹介してフリートークからの番組コールなのだがいきなりのコーナースタート。イレギュラーである。
しかも数あるコーナーの中でもクレイジー度満載の「ポケットいっぱいの秘密のコーナー」だからびっくりした。
このコーナーはせいやが大好きなアグネスチャンが歌う「ポケットいっぱいの秘密」に乗せてリスナーが知っている秘密をせいやが荒唐無稽のハイテンションで紹介していくと言うもの。
人気はあるものの訳がわからなすぎてレギュラーコーナーから外された曰く付きのコーナー。それがここで復活した。
しかも2時間ラストまでぶっ通し
一切フリートークなし。文春騒動についても触れない。ひたすらにコーナーをやり続けたのだ。
その度に流れるアグネスの「ポケットいっぱいの秘密」の歌詞とメロディ
ひみつ
ないしょにしてね 指きりしましょ
誰にも いわないでね
ひみつ
ちいちゃな胸の ポケットのなか
こぼれちゃいそうなの
が頭にこびりつく。
こちらまで頭がバグってくる。
そんな訳の分からないコーナーをフルスロットルでやり続けた霜降り明星の二人はカッコ良かった。
芸人さんだなぁと感動してしまった。
しかもMixChannelという動画配信でもこのラジオは放送されているのだが、そちらを見るといつもは私服の2人が漫才やるときの正装のスーツでこの放送をやっていた。
その意気込みにまたしびれてしまった。
あっ好きだな。
そこからは霜降り明星を見る目が変わった。
本来は嫌いになってもおかしくないスキャンダルから僕は霜降り明星ファンになった。
ちなみに翌週のオールナイトニッポンではレギュラーに戻り粗品がずっと騒動についていじりまくっていた。
きっといろいろな事情で先週は話せなかったのだろう。それを逆転の発想で伝説の放送(僕の中で)にした2人。僕は一生忘れられないと思う。
ご興味ある方はこちらを(オフィシャルではありませんが…)
狂ってますが大好きな放送回です。