チェーホフ原作プロポーズ終演
チェーホフ原作「プロポーズ」公演
無事おわりました
ご来場とてつもなくありがとうございます\( ˙▿︎˙ )/
この作品はあたしが初めて所属した劇団で「稲刈りの頃」というタイトルで公演した(といって出演はしていない)ことがあるのでずっと馴染みのある古典でした
もともとはロシアの古典を「稲刈りの頃」では少し昔の日本の風景に置き換えたお話ですが、今回の「プロポーズ」は原作をそのまま翻訳した内容(だと思われる、だってロシア語分からないから)のため、演出のいたるところにロシアの要素や風習を盛り込んでみました
でも「それはロシアの風習じゃない」とつっこまれたらいやなので、一体何がロシア風だったのかは墓場まで持っていくことにします
幼馴染のハープ奏者の権藤さんにもロシアの民謡を演奏してほしいといきなり要求して短い期間で演奏を稽古してくれて迎えてくれました
最初は「ロシアの曲って知らんなあ・・さあどうしようか・・」と思って調べてみたところ、けっこうロシア民謡は馴染みのある曲がいっぱいあるもんなんですね
意味不明に激しくなるカリンカもそうだし、1週間という呑気すぎる歌もそうだし、カーテンコールの踊りの時に演奏してもらったコロブチカ(行商人)に至っては、ゲームのテトリスでうんざりするほど聴いて一度聴いたら脳内リピート率がとてつもない曲。それでいてあたしの世代だと、
♪おこのみたべたい おこのみたべたい
♪おこのみやきが食べたい
♪グリルビーフにエスニカン
♪らーらららーらら 新登場
と歌うお好み焼きチップスのCMでもさんざんコロブチカのメロディを耳にしていたから、下手すれば日本の民謡よりも常連
さて、本番ですがお昼もお夜もどちらもほぼ満席で迎えさせていただきました
このご時世にいろんな対策をとりながら稽古を進めてくれた役者やスタッフのみなさん、そして観劇についていろんな制限がある中で足を運んできてくださって、今の時期でも限られた条件の中でもお芝居を楽しんでくださっている観客のみなさまには、とても感謝でいっぱいです
あたしは「こんなときだからこそ」という言葉が「平家にあらずば人にあらず」と「いい国作ろう鎌倉幕府」との間くらいに嫌いなのですが、恥ずかしながら、「こんなときだからこそ」沢山の大切なことを思い知らされています
そんなこと、通常の時から気づけよと・・お恥ずかしや・・
さらに恥ずかしいことに・・上演中も換気のために出入り口はオープンにしていたのですが、芝居の途中であたしの娘、おはなちゃんが嫁さまとロビーにいる姿が見えまして・・このプロポーズというお芝居は、あたしの娘に隣の青年が求婚しにくるという話なもので・・おはなちゃんの姿が見えたとたん、ゆくゆくはおはなちゃんを嫁にくださいという男が来る日が訪れるのかと脳内をよぎり、ついつい役の気持ちにあたしの私情が上乗せされてかなりエキサイトしヒートアップした父親役を演じてしまいました夜の回( ̄▽ ̄;)
それはそれで楽しかったと言っていただけたのでよかったのですが、いやはやなんともお見苦しい姿をお見せしてしまいました( ̄▽ ̄;)
今回のプロポーズ公演、急遽公演日が決まり、そこから上演作品選びがあり、ロミオとジュリエットで召使い役を演じた小山くん、あの滑稽極まりない思い切りのよさが、求婚にくる隣の青年役をやったらおもしろいと声をかけ、
四年前にハムレットで共演した向日葵ちゃん、パワフルであり乙女チックであり、的中率の高いユーモアを持ちかつ、それを芝居で表現できる彼女に、あたしの娘役をやってもらったらこりゃ楽しい(´艸`)
ということで声をかけた2人、いやはや思い描いていなかったおもしろさを引き出してくれました
なんだか今回の芝居は、今後の新しいスタイルを見出してくれたような気がします(・_・)!
別に真新しくはないけれど、お芝居の普遍的なものを改めて再発見させてもらいました
ただ、昨日の小屋入りから今日の本番にかけて、これまでに経験したことのない量のコサックダンスをしましたので、筋肉痛がきております
課題ができました
1分間は平気でコサックダンスできるよう、また、100メートルくらいはコサックダンスで移動できるようになるよう、日々精進します!いややっぱしません!
他のことをちゃんとがんばります!!!
おしまいまで読んでいただいてありがとうございます( ̄▽ ̄)