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一人二役の世界最高峰を目撃した話し

<はじめに>

先日、義理の妹が住むコロラド州デンバーに遊びに行ってきた。

コロラド州と言えば、なんといってもロッキー山脈。幸い天候にも恵まれ、ド迫力の巨大に連なる山々に、改めて人間が支配することのできない領域がこの世には存在するすることを教わった。また人間の知恵、技術が凝縮され、人工的に作り上げられたニューヨークとのコントラストに、改めてこの地球には色とりどりの異なるカラーが至る所に散りばめられており、そんなたくさんのカラーを一つでも多く見たいと、冒険心を大いに駆り立てられる事となった。

ただここでお話ししたいのは、その様なことではない。

コロラド州の圧倒的な自然のふもとで、世界最高峰の " 一人二役 " を目撃したのである。

<デンバー国際空港にて>

デンバーでの楽しいひと時を終え、筆者の住むニューヨークへ帰るための便を空港内のゲートで待っているときのことだった。

筆者の斜め向かいのイスに、子連れの家族4人が腰かけている。

父、母、娘(おそらく7歳前後)、息子(おそらく4歳前後)。

筆者は当初、その家族を気にも留めていなかったが、そのうち息子が、ぐずり始めた。
それとなく目線をその家族に向けてみると、まずは父に注目がいってしまった。

ものすっごい、マッチョ。

いや半端じゃない。なかなか見たことのないレベルのそれ。Tシャツの上からでも、はっきりと確認できる、巨大な胸板

例えるなら、アーノルド・シュワルツェネッガーとシルベスター・スタローンを、たして全然2で割らないで、逆にプロテイン強引に飲ませた後ジムまで連行、さぼったら竹刀でバッチバチにしばきながら筋トレさせて出来上がったバトルサイボーグ。

半端じゃない。

そんなターミネーター率いる4人家族のうち、母と娘がトイレに立った。
そしてそこには、依然としてぐずっている息子と、父ミネーター。

息子がなかなか落ち着かない。何に不満なのかはわからないが、とにかく全てに対して、答えは No だ。

そんな息子に手を焼いている父ミネーターは、いよいよ息子を抱きかかえ、膝の上に乗せた。

そうするとどうだ、息子は父の暖かい温もりと愛を感じ、徐々に落ち着いていくじゃないか。父ミネーターの、ファインプレーだ。

ただここで、筆者はある違和感に気づく。

息子が父ミネーターの膝の上に乗り、顔を胸にうずめている。右の頬、左の頬、順番に胸にうずめる。揺れる父の大胸筋。どんどん落ち着いていく。

ん?.........…

なんか、おかしくないか..…

この違和感...…

あれ?...…

やっぱり!


父ミネーターの胸板、母のおっぱいの役割、果たしてねぇ!???


いや、果たしてるよね??なんかお母さんの胸に顔をうずめると、不思議と落ち着く例のアレ、これたぶん、それだよね!?...............…

やっぱり!


乳ミネーター、ここに参上!!!



父でありながら、身体の一部で母をもこなす。

一人二役の最高峰、ここにあり。

後に母と娘がトイレから戻ってき、息子は父の膝から立ち上がり、平常に戻ったようだ。


<まとめ>

世界最高峰、ロッキー山脈のふもとに、世界最高峰の、一人二役。

そびえ立つロッキー山脈の頂きに、負けじとそびえ立つ、左右の大胸筋。

父ミネーターの偉大さに感服しながら、筆者はニューヨークへの帰路に発ったのであった。

最後までご一読いただき、ありがとうございます。




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