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クレデンザ1926×78rpmの邂逅 Vol.127~ジェルメーヌ・セルネイ『ママも知るとおり』(1928)
マスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』のサントゥッツアのアリア『ママも知るとおり』は、SPレコード時代からも人気の曲で、多くのメゾやソプラノが歌い、録音してきた。
むかしはソプラノのレパートリーとして取り上げられることが多かったけれど、最近はメゾが歌うことが多いかなぁ。
今回久々にクレデンザに載せたのは、フランスのメゾ、特にパリ・オペラ・コミック座で活躍したジェルメーヌ・セルネイのSP盤。
これは当時としては画期的な『カヴァレリア・ルスティカーナ』のハイライト5枚組の中1面。
指揮はオペラ・コミックのシェフだったギュスターヴ・クロエズ。
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オペラ・コミックはどこの国のオペラでもフランス語上演が基本なので、これもイタリア語ではなくフランス語歌唱。
私は恐らく多くても3,000セットも発売されなかったであろうこのセットでセルネイのことを知ったが、それ以来彼女の歌に魅了され続けている。
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ジェルメーヌ・セルネイ(Germaine Cernay, 1900年4月28日 ル・アーヴル - 1943年9月19日 パリ)は、パリ・オペラ・コミック座のメンバーとして活躍する一方、コンサート歌手、そしてバッハの解釈者としても知らていた。
1927年にデビューし、1942年に引退して修道女になるまでの間、当時としては比較的多くの録音を残している。
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修道女になったのもつかの間、翌年9月にてんかん重積状況に陥り亡くなった。享年43歳。
よくある力強い歌唱タイプとは違って、どこか薄幸で青白い光を放つようなメゾ。
彼女の短い人生と重ね合わせると、余計にセルネイの歌声に惹かれていく。
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