クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #128~9.sep.2023 キャンドル&球体照明 ナイト エミー・ベッテンドルフ チャイコフスキー『花のワルツ』
2023年9月9日、かふぇ あたらくしあで行った「キャンドル&球体照明 ナイト」のオープン前に、「このイベントを象徴するようなSPレコード動画を!」ということで、クレデンザ蓄音機(1926年製)で演奏してシュートしたクリップ。
キャンドルはglimの蜜蝋キャンドル、球体照明はPutty.co.,制作。
エミー・ベッテンドルフ(Emmy Bettendorf, 1895年7月16日 - 1963年10月20日)は、ドイツ・フランクフルト出身のソプラノ歌手。
年齢的にはロッテ・レーマンより7歳年下だが世代的には同じで、しかも1920年代、ベルリンをホームに活躍していたという点、レパートリーの点でもレーマンと共通するところが多い。レコーディングとともにパーロフォンに行っている。
ただ、ベッテンドルフは病気がちで歌劇場への出演は1928年で終えており、その後はコンサートとレコード録音に専念した。
手元にベッテンドフのディコグラフィーがあるが、アコースティック録音の1922年頃から1930年代中盤にかけ、オペラ、歌曲、通俗歌(民謡)に至るまで、その数は300曲以上を録音している。
結婚後一旦は歌手活動を終えるが、夫の死により経済的困窮に陥ると再びコンサートに復帰もしているが、晩年は孤独であり68歳の生涯をベルリンで終えたという。
それにしてもチャイコフスキーの『花のワルツ』(くるみ割り人形)のヴォーカライズver.があるとは、この盤と出会って知った次第。
オーケストラをバックに混声合唱団と共にベッテンドルフが歌う、というスタイルは、この愛らしく華やかでロマンティックなナンバーの良さをこの上なく演出している。
ベッテンドルフの暖かくロマンティックな声がとても映えている。
SPレコード時代ならではの心の籠ったレコードだ。
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