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カノーサンポ 164 陸閘(りくこう)

野川は国分寺市にある、
日立製作所中央研究所の池が
水源であることは
カノーサンポ126に書きました。

その池から国分寺市、
小金井市、三鷹市、
調布市等を流れて
世田谷区で多摩川に合流します。

野川を散歩したことがある方なら
川幅は数メートルで
その両側が散歩に最適の
河原になっていることは、
ご存知ですよね。

野川は東京経済大学下の
鞍尾根橋より上流になると
その河原が無くなり
そこから源流まで
川底と左右の壁が全てコンクリートに
なっています。

鞍尾根橋は小金井市と国分寺市の境界で
上流の国分寺市を流れる野川には
気持ちの良い河原がないのです。

その国分寺市を流れる野川にかかる橋が
今回取り上げた陸閘に関係しています。

いくつかの橋の、
下流に向かって右側には
写真のようなスライド式の
鉄でできた門があり、
この門のことを
陸閘(りくこう)と言うのだそうです。

これは以前、
野川が大雨が降ると氾濫するので、
大雨が降るとこの鉄の門を閉めて
氾濫を防いだのだそうです。

現在では洪水対策が進んで
洪水がなくなったので、
この鉄の門は使われなくなりました。

門の下にはレールもあったようですが
現在使われていないので
所々に痕跡が残るのみになっています。

ちなみに「閘」と言う文字は
初めて知りましたがには
「堰き止める」と言う意味が
あるようです。

国分寺市の野川は
河原がない代わりに、
このように橋めぐりが面白いので、
ちょっとめぐってみませんか?

カノーサンポのバックナンバーは、
https://note.com/bacchusmkt

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