なんでもポン酢

人の好みってあまり変わらずルーティンのように物事を決めてまたそれを繰り返す。
調味料も、マヨラーがあるように、なんにでもそれを使うというのがあるが、私は「ポン酢」がそれにあたる。

ポン酢が好きすぎて、以前、経堂さばのゆで「ポン酢ナイト」という、ポン酢についてトークしたり日本全国のポン酢を集めて皆で味わうといったイベントをさせていただいたことがある。ポン酢は柑橘果汁が語源ということで、西日本で柑橘が多く生産されているから、今でこそ日本全国で味わわれているが、昔はどちらかというと西日本で使うイメージが強かった。その土地で取れる柑橘の果汁を搾りポン酢を作るのだが、高知の直七や和歌山のじゃばらなど希少な品種の柑橘から作られたポン酢など、各々個性的な味なものもあり、非常に興味深かった。

私の好きなポン酢はもう20年位愛用している広島 川中醤油の「すだちぽん酢醤油」。
甘味と旨味のバランス良く、ガツっと強くないので、本当になんでも使えて家族もこの味に慣れてしまった。
そんなすだちポン酢だが、最近デパートで買えなくなっしまったので調べたら、徳島県のすだちが不作ということで、終売になってしまったという。どおりで買えないわけだ。しかし、すだちかぼすぽん酢醤油が新たに発売されるそうなので、そちらに期待したい。
この世に柑橘がある限りはポン酢はなくならないけれど、世の中にある美味しいポン酢を新たに探し求めて、ありがたく美味しいポン酢を味わっていきたい。