今まで実践していた食事法は間違っていました。

発達障害は食事でよくなる!?

去年の年末から発達障害の食事法に「タンパク質+鉄+糖質制限」というのを取り入れていましたが、これは間違いでした。
食事療法自体は正しいのですが、発達障害の子どもにとって、※この本を鵜呑みにすると危険な場合があると思い、お知らせすることにしました。

そもそも食事療法をするにあたって、個々人でどんな食べ物が負担になっているか、検査をして確かめた方が良いです。発達障害の特徴があるならなおさらです。

※食事でよくなる! 子供の発達障害(ともだかずこ著)

リーキーガットとカゼインフリー/グルテンフリー

まず、「牛乳は控えた方が良い。」これはマルです。でも「チーズや生クリーム、ヨーグルトなどの乳製品カゼインが少ないのでOK」、これは間違いです。

生クリームやヨーグルトは牛乳と同程度のカゼインが含まれますし、チーズは濃縮されて何倍ものカゼインが含まれます。バターは確かにほとんど脂肪なので、カゼインの量はわずかですが、ゼロではありません。

では次に、カゼインの何が問題なのか。くだんの本には「栄養の吸収を阻害する」としか書いてありませんでしたが、それは少し違います。

それは「リーキーガット」という腸の問題にあります。リーキーガットとは「漏れ出る腸」という意味です。リーキーガットになっている腸は、十分に分解されていない未消化の食べ物が血流に流れ出てしまいます。
その結果、体が対象物に対して抗体を作り、攻撃をする(アレルギー反応を起こす)ので体内で炎症が起こります。炎症は脳でも起こります。解剖の結果、自閉症の人の脳には炎症があることがわかっています。

加えて、この状態で血流に入ると問題なのが、乳製品のカゼイン小麦のグルテンです。どちらもタンパク質です。

この2つは血流に乗って脳にたどり着くと、オピオイド作用という麻薬作用をもたらします。

娘は、ともだかずこ著の「糖質オフスイーツ」を食べていた期間、一人で延々と喋り続ける”ペラペラおしゃべり”が本当に悪化し、自閉症スペクトラムというより統合失調症(?)の人のようで、見ていて本当に、泣きたくなるほどとても怖かったです。

焦りながら予約待ちしていた図書館の本の中に「薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方」という本があり、その本で「食物過敏症」というのを知り、詳しく知りたいと思って「発達障害は栄養で良くなる」という本を読みました。

そうして数日経つうちに「娘の異常なおしゃべりは乳製品(が原因)ではないか」という考えが私の中にずっしりと存在感を持って現れました。

娘は少食、偏食で、離乳してからずっと、水分は牛乳以外飲んでいなかったし、2月〜4月は毎日生クリームやクリームチーズをたっぷり使ったおやつを食べていました。出先のおやつにもスモークチーズなどを持ち歩いていました。

本当は乳製品無しの生活なんて考えられなかった。

薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方」で「乳製品、小麦、卵…を一定期間やめる」という文を見た時、「乳製品を抜くのはキツいなあ」と、無意識的に考えるのを避けていたと思います。

でも、これまで娘が水分は牛乳しか飲まなかった事など考えると、やはり乳製品に違いないという思いがドーンと私の中に腰を据えました。

私は覚悟を決めました。小学校に行って乳製品の除去をお願いして、今まで毎日飲んでいた牛乳を辞めました。娘に牛乳、乳製品は今は摂ってはいけないことを説明すると、娘は涙を流していましたが、従ってくれました。
その後娘には何度か、「おしゃべりが止まらないのは乳製品の作用によるものらしいのよ」と伝えました。

そして2ヶ月経つ今、乳製品を摂らなくても問題なく過ごせてます。
娘は我慢をしていると思いますが、なんとなく牛乳中毒から抜け出したように思います。

最近では数時間一人で喋り続けるような「ペラペラおしゃべり」を見ていないのです。
乳製品を辞めて2週間くらいまでは一人で喋る様子が見られましたが、その後見なくなりました。
とはいえ「ちょっと黙って!」というような一方的なおしゃべりはまだあります。が、私が無視しても気づかずに一人でずっと喋り続けるような様子は見ていません。

初めて娘が自分で友達を連れてきた

娘はこれまで学校の話がほとんど無く、私が「学校どうだった?」と聞いても「ふつう」としか答えませんでした。

友達の話しをする事もなければ(コロナのせいもありますが)友達を連れてくることも無かったのですが、乳製品を辞めて2週間程経った頃、初めて自分で友達を連れてきました。男の子で、私が接した事のない、登校グループ外のお友達です。以外で驚きましたがとても嬉しかったです。

乳製品を辞めてから今日でまだ2ヶ月程ですが、だいぶおかしなところが減って、普通の子どもになった感じがします。

自閉症スペクトラムは発達障害というより代謝障害

1月〜4月まではくだんの本に従って糖質オフに焦点をあてて、砂糖、炭水化物、ご飯と果物などを控えていましたが、今は考えを改めました。糖質制限も悪くは無いのですが、もっと大切なのは昔ながらの食事。

体に負担になるもの(例えば乳製品、砂糖、小麦製品、添加物)を避けた上で、肉、野菜に果物とご飯も食べます。飲み物はなるべく水かお茶を飲むようにしています。

難しいですがおかずは同じ食材が続かないように気をつけます。

それから、正常な代謝反応を促すために、生の葉野菜と果物から摂る酵素がとてもとても大事だということがわかりました。

近年急増している自閉症スペクトラムは「生まれ持った特性」と受け入れたり諦めたりするものではなく、代謝障害と呼ばれるべきもので、治療が可能だということです。
ただし、発達するべき時期に発達できなかった分のギャップは簡単に埋めることはできませんので、トレーニングも合わせてすることが必要になるようです。


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