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【不妊治療】なぜ男性は治療しないの?

なかなか赤ちゃんができないな・・・
そう思って病院に行くと、まずする検査に
「不妊6大検査」
と呼ばれるものがあります。

①基礎体温
②超音波検査
③頸管粘液検査またはフーナーテスト
④血液検査
⑤子宮卵管造影検査
⑥精液検査

これらすべて基礎検査として大切な検査で、
最初にしておかねばならない検査になります。

①~⑤までの検査は女性側の検査
⑥は男性側の検査になります。

女性側の検査で何が原因が見つかれば、
様々な治療を行いながら、または治療が終了してから、
タイミング法→人工授精→体外受精と進んでいきます。

例えば

●甲状腺の異常が見つかった
 →甲状腺の専門医を受診し、そちらの治療が優先
●子宮筋腫やポリープなどの病気が見つかった
 →大きさによっては切除する手術が必要なことも
●排卵が起きていない
 →クロミッドなどの薬物治療をして卵胞の成長を助ける

などなど、女性は原因に対する治療を行うのが通常です。

しかし、男性側はどうでしょうか?

・運動率が悪い
・数が少ない
・まっすぐ進んでいる精子が少ない

などなど、
精液検査があまり良くなかった場合でも、
「精液の状態が悪い原因を探り、治療しましょう」
とはならず
「精液の状態が悪いから、体外受精もしくは顕微授精がいいでしょう」
と医師に言われませんか?

なぜ、精液検査が悪いのに、
女性側が採卵や移植をするという話になるのでしょう?

男性側の状態が悪い場合、生活習慣(タバコなど)ばかり気にされることが多いですが、
・ホルモンの状態が悪い
・精索静脈瘤ができている
など、原因がある場合もあります。

その原因を取り除けば精液の状態は良くなり、
自然妊娠の可能性はぐっと上がるはずです。

実際に、私がご相談を受けてきたカップルの方で、
男性側の治療をして精液所見がみるみるうちに良くなり、
自然妊娠された方が多くおられます。

それなのになぜ、治療を、しましょうという話にならないのか?

それは、精液検査の結果を女性に説明しているからだと思います。

ご主人の結果が悪いと説明を受けて、
それをそのままご主人さんに説明できる人っていないのでは?

結果を伝えることができたとして、
ショックを受けているご主人に、
「治療を受けてほしい」
といえる奥さんがどれだけいることでしょう。

「体外受精をしたら大丈夫。」
と話すのが精いっぱいではないでしょうか?

でも、なぜ、男性側に原因があるかもしれないのに、
女性側が採卵しなければならないのでしょう。
すごく不思議です。

体外受精するにしろ、精液の状態が悪いままでうまくいくのでしょうか?

「顕微授精が必要な精液の状態です」
って、よく聞きますけど、どうして状態をよくしようとしないのでしょう?

体外受精や顕微授精も妊娠を目指す一つの方法ですので、
そちらを選択するのが間違いといっているわけではありません。

では、精液検査って何のためにするのでしょうか?

状態がいいかどうか知るため?
精子がいるかいないか知るため?
妊娠できるかできないかを知るため?

普通、どんな検査でも、検査結果が悪ければ治療をします。
そう、原因を見つけ治療するために検査というのはするのです。

なのになぜ、
精液の状態が悪いと分かったのに治療しないのでしょう?

この根本的な原因は、
「ご主人の検査結果を奥さんが聞く」
ところにあると思います。

きちんとご主人さんが医師から説明を受け、
「治療しましょう」
と説明してくれれば、
この問題は少しは解決するのではないかなと思います。

妊活さん、
お医者さんに、
「主人に説明してください」
とお願いしてもいいんですよ。

不妊治療病院のお医者さん、是非お願いします。

妊活さんの為にもっともっと頑張りたいので、サポートお願いします。