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助産師さんは何をみているの?その2

こんにちは。
昨日はボディソープで頭を洗ってしまいました。

さて、ちょっと心配だなあという赤ちゃんやママに出会ったらどうするの、ということです。

まず、そもそも産後1ヶ月の間(1ヶ月検診までの間)というのは、「何かあったら産院へ」という時期です。なので、みなさんも産後1ヶ月の間に何かあったら産院へとりあえず電話してみてください。でも、「病院はいつも忙しそうやし気が引ける」とか「聞くほどのことかどうかわからない」という場合もあります。ほんとうはそんな遠慮いらないのやけれど、一体今の状態がどうなのかがわからないということがほとんどじゃないかなと思います。

なので、そこは助産師さんが見て次の一手をどうしようかなということになるのやと思います。

もし、そんな心配なお母さんや赤ちゃんにあった時にやることは、まずは病院への連絡を促す。フォローとして電話やメールで経過を尋ねたりもします。
その次は、地域への連絡。もしお母さんがちょっと大変そうやな、と感じていて一緒に地域の人の手助けをお願いしても良いかどうか確認をしてから、住んでるエリアの保健師さんに連絡します。

子育てはその後長く続くものです。
そして、私たちは基本的に撮影の時に1回だけ出会う人間です。なので、お母さんが住んでる地域でちょっと大変な時期にはちゃんと人に頼れて、そして自信をもって育児ができるように、少しだけ関わっていけたらいいなと思ってます。

助産師はある意味「頼られてはいけない」のです。この人がいなきゃダメ、ってなったらダメなのです。
この人がここにいてくれると安心、でもわたし1人でもちゃんと赤ちゃんのお世話できるよ、そんな感じの職業じゃないのかなと思います。

その後、どうするんだ、の答えが「産院へ繋ぐ」と「地域へ繋ぐ」ということだけど、結局は繋がった先で育児をしていくのは親自身です。
解決になっていないじゃないか、ということではなく、自分で考えて決めていけるように、決定を促し支えていくのが彼女たちの一番の仕事なのだと思います。
傾聴力とでもいうのか、話をただ単に聞いてあげているようで、自己決定を促すための深い振り返りと分析を本人にさせている、とそばで見ていて思います。出産の振り返り(出産体験の話をしてもらう)ということもその一環だし、今の育児に対しての不安や疑問を聞くのもその一つ。
話をしていくうちに、自分自身で現状認識を深めていくそんな場面に何度も立ち会っています。

助産師さん、すごない?っていつも思いながら一緒に仕事しています。

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井上麻衣
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