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「計画的な人生」を手放した大学生の末路

タイムラインで時折見かける「キャリアの偶発性」の話題。米国スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提唱した「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」というアレ。

変化のスピードが速く、将来何が起きるのかが見通せない時代の中で、キャリアをあらかじめ計画して計画通りに進むなんて無理だよねー。だったら、予期せぬ偶然によってキャリアが決定される前提に立って、その出来事を積極的に引き寄せていったらいいんじゃない? みたいな話ですね。

わかるー。でも、大学生のときはもう、全然、バキバキに計画的な人生を送ろうとしていました。10年計画を立てよう! とかいう本に感化されて、10年先まで予定立ててたもん。こんな感じ。

ぜんぜん、びっくりするぐらい、計画を実施できてない。そもそも、会社員になれてない。全力で、会社員になりたい人に擬態したのに、人事部長あたりが出てくるともうダメ。なんとかくぐりぬけても、役員面接で「君は会社員には向いてないね~~~」と言われて、半笑いで落とされたし。悲しみ無限大!

そんなこんなでフリーランスになって、33歳のときに結婚はしたけど、子どもはいない。

夫は末っ子長男で、義父母はうちの両親の一回り上。「そのうち介護に直面するだろうなー」と思ってたけど、それが〈今〉だとは夢にも思ってなかったし、こんなにガッツリかかわることになるなんて想像もしてなかった。

ましてや、それが「30歳になる前に自分の本を出すべき」「35歳になるまでに専門分野を決めないと食えなくなる」「40歳になるまでに……」と脅しに脅されたまま、43歳になっちゃった私がついに出会った「専門」であり、初めての単著になるなんて。人生何が起こるかわかんない。ザッツ、ダーツの旅!

世の中はおもしろそうなことにあふれてる。楽しそう! とパッと飛びつくのは得意。でも、辞めるのは苦手でなんとなくダラダラ続けてしまったり。いつまでもこんな風に、フラフラしていていいんだろうかと悩んだりもした時期もある。

でも結局のところ、楽しいものは楽しいし、つまらないものはつまらない。

50歳になって、スタートアップの広報として働き始めたことも、うれしい誤算のひとつだ。きっかけは2023年11月11日、介護の日に開催された「ねかいごと」イベント。

介護に関わるすべての人から「介護にまつわる願いごと」(=ねかいごと)を集め、テクノロジーなどの力を通して叶えていく活動。aba代表の宇井吉美さんが発起人となり、昨年はじまった。

宇井ちゃんに出会って、この「ねかいごと」イベントに出会い、そして、abaのみんなに出会って、私はもっともっと深くかかわりたくなって今がある。

今年もやります。大好きな”箱推し”のabaメンバーと一緒に待ってます。よかったら遊びにきてね。チャオ!


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