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介護ブロガーさんとの対談、「嫁」属性の扱い、そしてエゴサーチ #kosokayopp
『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)関連のはじめての取材は、介護ブロガー・バニラファッジさんとの対談でした。
3人の子育てをしながら、お義母さんとおばさん(お義母さんの妹)の同時介護する日常をつづった「7人家族の真ん中で。」は総アクセス数3億超えというチョー人気ブログです。
介護エピソードを抜粋した本も出版されてます。
わたしがバニラファッジさんを知ったのはたしか、うっかりキーパーソンに立候補しちゃった直後のこと。「こりゃ、大変なことになっちゃったぞ」と認知症介護にまつわる本やエッセイ、マンガを読みあさってた時期だったと思います。
もともと、「嫁」になるつもりも、なった自覚もなかったのに、介護が始まった途端、周囲はわたしを「お嫁さん」と呼ぶ。ヘンに旧姓を名乗るより、「長男の嫁です」と言っちゃうほうが断然、話が早いし、通じる。
合理的……合理性の追求……だけど、まったく抵抗がなかったわけでもなくて。自分の立ち位置をつかみかねてたときに出会ったのが、バニラファッジさんのブログであり、書籍でした。
認知症のお義母さん(91歳・要介護4)は、嫁がお世話をするのは”当たり前”。一方、おばさんは頭はしっかりしてるけど、リウマチと骨粗鬆症で車椅子生活。そんなふたりを在宅介護をするのはどう考えても、めちゃくちゃ大変なはずなのに、バニラファッジさんはいたってクール。
「嫁だから…!」と気負うことなく、適度に距離を保ちつつ、でも、おふたりのことを尊重している感じが伝わってきて心地いい。
これまで見聞きした「嫁」スタイルとはぜんぜん違って、これは……! と。
介護の何がつらくて、どうすればつらくなくなるのか、自分でもうまく言語化できず、夫にも伝えられず、悶々としてた頃、ずいぶんバニラファッジさんのブログや本に救ってもらったと思います。
そのお礼を、ご本人に伝えるチャンスが来るなんて…! と、もう緊張するやらしないやら。何を話したか、自分でもよく覚えていないので、ライターさんを苦労させていたら申し訳ないことこの上ないのですが、つい先日さらなるスライディング土下座事案が発覚。
めったにしないエゴサーチをしてみたら、じつはバニラファッジさんが対談直後に、その日のことをブログに書いてくれていたのです。ファンよ、見逃してどうする。しかも、ありがたいことに別居嫁介護日誌のリンクまで貼ってくださって……わー!
対談は、9月28日発行の『毎日が発見』本誌10月号に掲載予定です。