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秋とわたしと子どもたち
朝、目覚めて洗濯物を干す。
さつまいもを温め、
庭の柿の木に目をやる。
ふと思い立ち柿の木に近ずくと
ひとつずつはさみでちょきんと枝から落とす
あぁ、下の方はまだまだだな
そう思い上を見上げるとたわわになったオレンジに染る柿たち
今日はちょっと登る気が起きないな
毛糸の靴下にビーチサンダル
あいのこをとって秋ですかね
みたいな足元
靴下が汚れるのは嫌だったし、
ビーチサンダルもなかなか動きにくい
と思ったはずなのに、
気がついたら屋根ほどの高さにいた
遠くに神社が見える
バランスをとりながら柿をとってはポケットに入れていく
声が聞こえたので家の中に目をやるとK太さんが目覚めトイレに向かっていた
そろそろ終わりか
と思ったら、彼は再び布団に潜り込んだ
半袖半ズボン、もう秋の朝には寒すぎる
木の上から起こす気があるのかないのか、一応声をかけて、
再び私は柿に向かう
ポケットを柿が埋めつくし、
手にも柿を握りしめ、
限界となり降りることにした
まだ目覚めないふたり
さつまいも食べるよーの声でおGさんが起きてきた。さすがです。
相変わらず布団の中の兄。
何度も声をかけるが、
「寒い」の一点張りで出てこない
しばらくするともうすぐ出発の時刻を告げるアラームが鳴る。その音でようやくK太さんが起きてきた。
着替えようにもパンツがない
泣き出すK太さん
残念ながら、もうそれを探している時間もない
おGさんの支度を済ませ、家を出る。
からすだよー
と呑気に話すおGさん
のどかな朝だ
地域の方にいつものようにあいさつをすると、「お兄ちゃんは?」と聞かれた
「寝坊してまだ家なんです」
とだけ伝え、とりあえずおGさんだけでもバス停に送ろう
あー虐待なのかなーと思いつつ
けれどもそうなる選択をしたのは彼で
その責任は幼かろうと自分でとってもらいたいのだけど
ま、いいかと足を進めた
バスを見送ってしばらくしてK太さんがかけてきた
思わず抱きしめた
再び泣き出すK太さん
ふと横を見ると
さっきの地域の方がついてきてくださっていた
頭を下げ
なんでこうなったのか振り返りながら
手を繋いで帰る
家に着くと登園時間までは時間がある
残りのさつまいもを頬張った。
干し柿の柿採ったよ、ひとつ作って行く?とうん!と嬉しそうな表情を見せた。
するする柿を剥く横で
しかめっ面してなかなか進まないK太さん
視線を感じたので見ると
私がやるのをじっと見ている
お、観察するようになったのか
と何だか嬉しくて笑みが零れる
作業をやめ、車で園へと向かう
親に似ていろいろなことが気になる方なので園に着いたらまず何をするのか確認
園に着くとすぐさまそこへ向かい、パンツを持ってニコッと笑いこちらへやってきた
そう、今朝の原因はパンツを持って行き過ぎていたこと
ふぅっと一息、
再び家へ。
お日様が温かい
玄関をはくとすっとした
家の中は寒いので陽の当たる縁側へ移動し、再び干し柿を作る
まだお礼が出来ていない出雲の方へ送りたい
だけど、もしかしたら作っているかもしれない
そんなことを考えていたら
来客があり
話をしながら柿に向かう
我ながら不均等に並ぶ柿
それでもなぜかかわいくて堪らない
いろいろ話すうちに
また望診のお話をさせていただくことになった
嬉しい反面、身が引き締まる
昼からは母校へ
髪を切ってから蓮舫さんに似ていると言われて喜んでいたのだけど、
写真見たら確かに蓮舫さんだ
学校…もう少し地域に任せられたら
そんなふうになれば子どもも先生も窮屈さがなくなるであろうに
何か出来ないものか
終了した足で子どもを迎えに行くと
かわいい方たちがお見送りしてくれた
畑へ
ひとつふたつと数えながら種をまく姿がたまらない
土に落ちた種も摘めるようになっていた
さすがよく食べる2歳、最後まで種を撒ききった
そして、嬉しそうにピーマンを頬張る
長閑だ。なんて江津は長閑なんだ。
そんなこんなで遅くなってしまったのだが、おGさんの頬が赤いのが気になり、今日は食材を集めて帰った
鉄分とりたいと鉄鍋で煮物をしたら真っ黒になった
そりゃそうだろと思わず突っ込む
肺・大腸を労るごはん
そういえば体質的にK太さんもそこが弱い
だから、今日はおいしいおいしいと食べていた
明日もこのメニューが良いそうな
材料がないよ
買いに行ったらいいじゃん
その通りだ。
隣で2歳児がコンニャクをくれとタダをこねている。