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副業の確定申告ミスで逮捕される可能性はある?税務調査と査察調査の違いを徹底解説

副業を始めて確定申告を間違えてしまったら、いきなり逮捕されるのではないか?

そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、確定申告を少し間違えたくらいで、いきなり逮捕されることはありません。

とはいえ、「税務調査」と「査察調査」の違いを理解しておくことは重要です。

今回は、この2つの調査の違いを詳しく解説し、どのような場合に注意が必要なのかを整理していきます。


1. 確定申告ミスと逮捕の関係

まず、確定申告の間違いには2種類があります。

  1. 単なる計算ミスや記入ミス → 修正申告すれば問題なし

  2. 意図的な脱税(所得隠しなど) → 悪質な場合、罰則や刑事告発の可能性あり

通常、副業で確定申告を行う人のほとんどは「単なるミス」の範囲であり、いきなり逮捕されることはありません。

ただし、意図的に収入を隠したり、虚偽の申告を繰り返したりすると、後述する「査察調査」の対象になる可能性が出てきます。


2. 税務調査と査察調査の違い

税務署の調査には、「税務調査」と「査察調査」の2種類があります。

両者の違いを理解しておきましょう。

① 査察調査とは?

査察調査は、悪質な脱税者を摘発するために行われる、最も厳しい調査 です。

査察調査の特徴

  1. 悪質な脱税者の摘発が目的
    → 申告漏れではなく、意図的な所得隠しがある場合に対象となる。

  2. 犯罪捜査に準じた方法が取られる
    → 強制的な家宅捜索や証拠の押収が行われることも。

  3. 告発されると刑事事件化する可能性が高い
    → 国税庁から検察庁へ告発され、裁判へ進むケースが多い。

  4. 刑事事件になれば、ほぼ確実に有罪となる
    → 逮捕、罰金、場合によっては懲役刑が科されることも。

  5. 査察調査の件数は非常に少ない
    → 日本全国で年間100~150件程度しか行われていない。

  6. 1件あたりの脱税額が大きい
    → 1件あたりの脱税額は平均7,900万円と高額。

つまり、通常の副業レベルの申告ミスでは査察調査の対象にはなりません。

あくまで「意図的に大規模な脱税を行ったケース」のみが該当します。


② 税務調査とは?

一方で、税務調査は「申告内容が正しいかどうか確認し、間違いを是正するために行われる調査」です。

税務調査の特徴

  1. 確定申告の内容が正しいかチェックするのが目的
    → 計算ミスや記入ミスを修正するためのもの。

  2. 犯罪捜査とは全く異なる
    → 基本的には話し合いの形式で進められる。

  3. 査察調査よりは一般的に行われる
    → 年間4万件以上が実施される。

  4. 調査の前に事前連絡がある
    → いきなり押しかけてくることはなく、日時を調整できる。

  5. 意図的な脱税がなければ修正申告で済む
    → 税務署の指摘に従い、訂正すれば問題なし。

税務調査は確定申告の内容が間違っていないかを確認するものであり、「逮捕される」ようなものではありません。

もしミスが見つかった場合も、修正申告をして追加納税すれば解決します。


3. よくある疑問と回答

Q1. 副業を始める前に税金の知識はどれくらい必要?

A. 本1冊分の知識があれば十分。

最低限、以下のような税金に関する入門書を1冊読んでおけば、確定申告で大きなミスをすることはありません。

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Q2. 途中で税金の悩みにぶつかるのでは?

A. それが普通。学びながら進めればOK。

副業を始めたばかりの人は、必ずどこかで税金の壁にぶつかります。

完璧に理解してから始める必要はなく、学びながら対応すれば問題ありません。

Q3. 適当に確定申告して後で税務調査が来たらどうする?

A. きちんと対応すれば問題なし。

  • ミスがあった場合は、税務署の指摘に従って修正すればOK。

  • 追加納税が発生する場合も、罰則は軽微なもの。

  • 税務調査が来ても、逮捕されることは絶対にない。


4. まとめ

  • 確定申告のミスで逮捕されることは基本的にない。

  • 査察調査は悪質な脱税者が対象で、通常の副業レベルでは関係なし。

  • 税務調査は計算ミスなどの訂正が目的であり、誠実に対応すれば問題なし。

  • 副業を始める際は、最低限の税金知識を身につけ、学びながら対応すればOK。

副業で稼ぎたい人にとって、税金の知識は重要ですが、それを恐れて行動を止めるのはもったいないことです。

まずは 「行動しながら学ぶ」 というスタンスで、着実に副収入を増やしていきましょう!

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