見出し画像

マスメディアの歴史的変革を見れる幸運

フジテレビの性犯罪関与疑惑の会見が10時間以上かかって終わりました。

内容は、見ていた人ならお分かりだと思いますが、フジテレビ側からは何の新事実もなく、追及側もスタンドプレーが多く時間ばかりかかって、成果がなかったように見えました。

何の意味もないセレモニーだと思った人も多いと思います。

ただし、いくつか重要なことがありました。

・中居氏は女性と同意したと思ったが被害者女性はそうではなかった
・被害者である女性はフジテレビを昨年8月に退社(=渡邊渚氏)
・A氏を中嶋プロデューサーと発言した
・中居氏に対してフジテレビは怒りを持ち訴訟の可能性もある
・中居氏が薬物等を使用している可能性を否定しなかった
・発言が後で訂正され、会見にいる人々は最高責任者ではないとわかった

私が見た限りこのような感じです。
のちに撤回した部分もありますが、いったん発言したのは事実で、私は限りなく黒に近いと理解しました。

今回の会見は、フジテレビの悪い部分がさらに濃厚になっただけで、各マスコミの記事が相当裏付けられたと言えます。


本来なら警察が出てきて事件として扱われるはずの問題が、当事者の示談・引退等によって辛うじてそうなっていないように見えます。

これらの裏取りのために記者たちが醜態を気にせずしぶとく質問を繰り返し、一般世間からは確実に嫌われましたが、結構大事な発言を引き出せていたようにも思います。
きっと警察の取り調べもこういう感じだろうと思いながら見ていました。

この材料を使って次の追及が始まりそうです。

フジテレビ社員が部下にタレントとの交際につながるような交流を業務として命令しており、そういった行為を組織内で定期的に行っていて、その場面を別の社員やタレントが目撃しており、渡邊氏は中居氏に不同意と思われる状態で乱暴され入院・退職するほどの状態となり、しかしその問題をフジテレビは社内で隠し、世間とスポンサーにも1年以上隠し、社長も同じ嘘をついていた。

まあ、ありえませんね・・・
スポンサーも帰ってこないし、次の株主総会で大きな問題となるでしょう。


歴史の転換点に立ち会う僥倖


しかしこれらの問題は、歴史的な観点で見ると実はとても小さなことです。

今回の事件を俯瞰してみれば、テレビメディアが消えるのをこの目で見れるというとても貴重な瞬間であり、日本が大きく変わる端緒であると言っても大げさではありません。


今のテレビ中心のマスメディアは日本の敗戦後にアメリカの指示で作られ、アメリカの占領政策や同盟政策に沿う形で情報を発信しています。

もちろんある程度の自由はあるので各社はさまざまな意見を出していますが、創設時のメンバーやその遺志を継ぐ人が残っているので、基本はずっと同じです。

電通も自由民主党もジャニーズを含む多くの芸能や音楽の会社も、アメリカの占領下で意に沿う形に整えられたのは間違いありません。


しかしアメリカがトランプ政権になったと同じくして、彼らが80年前に作らせたマスメディアの一角が見事に崩壊しているのは偶然ではないでしょう。

アメリカも80年前とは大きく変わり、やり方を変えてきているのは間違いなく、特にトランプ大統領は海外への関与を、一部を除きあまり積極的に行わないようです。

違法外国人を凄い勢いで排除し始めており、ウクライナ、ヨーロッパ、そして日本に対しても、もうあまり面倒を見ない方向へ舵を切るのではないでしょうか。


さらに非常に大事な観点として、「メディアは自分をメディア上で悪く言えない」という問題があります。

どんな組織も自分で自分の問題や限界を認めるのは難しいですが、世間の声を代表するマスメディア上でメディア企業は本当のことを絶対に言えませんし、もし言ったらそれは自殺です。

だから私たちは、SNSや個人発信の場(このnoteもそのひとつ)で悪いものは悪いと正直に言う必要があります。
そしてその小さな波が合わさり、現実へと影響を及ぼしています。


子供のころからの憧れ、栄光の時代の思い出、長い間楽しませてくれた感謝の念はありますが、それらが砂のように時代の強い風に吹かれて形を失っていくなんて想像もしていませんでした。

数十年生きるだけでいろんなことがあるんですね。
昨日の事件をこの目で見たよといつか孫に自慢できるんでしょうか。
これからがめっちゃ楽しみです。




いいなと思ったら応援しよう!