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【事例インタビュー⑤】5,000万円の住宅を購入したい新婚夫婦、物価上昇に対応する確実に貯めきる3つのポイントとは?
こんにちは、ブロードマインド広報の志村です。
我々ブロードマインドは「金融に倫理を、人生に自由を」というミッションを掲げ、「誰のための金融か」を念頭に日々コンサルティングを行っています。
サービスを提供する側と受ける側の“金融リテラシーの差”を利用したビジネスをするのではなく、お客様の価値観や望む人生をヒアリングしながら、一緒にライフプランを立てたり、金融リテラシーを身に付けていただいたりした上で、必要に応じて解決策として金融商品を提案しています。
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しかし、FPに何を相談したら良いのか、どのように解決ができるのかイメージしにくい方も多いと思いますので、こちらの記事では実際のお客様からご相談いただいた際に、どのようにお客様に向き合い、解決をしたかをご紹介していきます。
第5回目は、東京営業の岡本へ話を聞いてきました!
【事例】5,000万円の住宅を購入したい新婚のお客様
■面談者プロフィール(面談当時)
ご主人:32歳会社員
奥様 :36歳会社員
お子様は将来的に2人希望
■相談内容
結婚を機にお金を貯めていきたいと考えているが、貯蓄の目標や方法が分からないので、新NISAも含めた2人のお金の管理方法を教えて欲しい
家を買いたいという気持ちが大きいため、お金周り全体の見通しを立てたい
■解決へ向けた面談の流れ
まずは、具体的なヒアリングに入る前に、お客様とライフプランの理想の状態について共有をしました。
💡ライフプランの理想の状態とは?
1. 理想の実現
一生涯お金に困らないようにすることが大前提ですが、それに加えてお金が余り過ぎないことも大事です。目的が早期退職をしたい・将来子どもたちに資産を遺してあげたいであれば、お金がたくさん余っているのは正解です。しかしお客様の中には、もっとお子様との時間が欲しいけど将来が不安だから・・・と正社員を続けていたものの、実はライフプランを作ってみるとパートでも全く問題がなかったパターンもありました。このように仕事をセーブして今の生活を優先することも正解ですので、ご自身の理想や優先順位を一緒に考え、実現をしていきましょう。
2. 適切な資産形成
「NISAやiDeCoをやりたい!」と目的にするのではなくて、ライフプランがあるからこそ、貯めるべき金額ややるべきことが分かってきます。NISAやiDeCoを含めた資産運用は、叶えたいことを叶えるための手段として考えて行きましょう。
3. 適切な保障
万が一の時に、赤字になって生活に困ってしまうと元も子もないので、万が一の時にもご家族が困らないように適切な保障を持っておくことも大事な視点です。商品ベースではなく、ライフプランベースに、ご家庭に合わせた保障を持ちましょう。
このようにライフプランの理想の状態をお客様と共有した上で、現状の把握をするためにヒアリングをしていきました。
▼お客様のライフプランの希望
来年を目途に住宅の購入がしたい
☛希望のエリアや間取りだと費用の目安は5,000万くらい
お子様を2人希望(2年後・4年後)
☛大学まですべて国公立の分の費用は負担してあげたい。
▼現状(現状の住まい・収支状況・資産状況)
ーーー 家計データ ーーー
<年間収入> 880万円
ご主人給与(額面):580万円
奥様給与(額面):300万円
<年間支出> 636万円
生活費:268万円/年(22.3万円/月)
住居関係費:123.6万円/年(賃貸物件10.3万円/月)
自動車維持費:23万円/年
税金社会保険料:205万円/年
その他年間支出:17万円/年
<年間の貯蓄額 > 244万円
(数年に一度の大きな支出がない場合、年間で貯められる額)
※結婚をしてから家計を見直したので今後はこの金額貯まる予定
<金融資産> 430万円
※普通預金のみで投資などは行っていない
▼ライフプランの結果
ライフプランは、以下の2つパターンを作成しました。
奥様がパートに切り替えた場合
正社員を続けた場合
【奥様がパートに切り替えた場合】
お子様1人目育休後から65歳までパート100万円にした場合でシミュレーションをしたところ、93歳で資産が底をつく結果となりました。
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【正社員を続けた場合】
お子様2人を想定し、育休復帰後の年収を300万円から250万円に少しセーブをして働いた場合は、100歳時点でもマイナスにならずに過ごせることが分かりました。
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シミュレーションの結果、奥様の働き方次第でかなり今後の方向性や、人生の選択肢の幅が変わっていく結果となりました。正社員を続けた場合は、特に希望をされていた、物件価格5,000万円の住宅購入やお子様2人の教育費を大学まで出した場合でも、老後まで赤字になることなく過ごせることをお伝えすると、一旦正社員を続ける方向に。
▼ライフプラン表の結果から、どんなリスクがあるのか?
物価が上昇しない場合は、ライフプラン上問題ないことが確認できましたが、近年の状況や今後の長い人生のことを考えると物価上昇は見込んでおく必要があります。
最低限でシミュレーション(物価上昇率1%)をした場合でも100歳時点で約2,000万円の赤字になってしまうため、中長期に使うお金については物価上昇に負けないように対策をしておく必要があることをお伝えしました。
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また、物価上昇以外にも、生活水準が上がってしまった場合、年金減少、病気や死亡など、様々なリスクがあることをお伝えすると、お二人とも身体的リスクが重要という反応。
▼課題解決の提示
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ご主人は70歳まで働きたいというお考えがあったため70歳から取り崩しの生活が始まると想定をすると、90歳までで1,762万円取り崩す計算になりました。
言い換えると、1,762万円さえあれば老後の生活はできるので、あとのお金は自由に使って良いお金となることを説明。
老後資金は、お子様が大学に入学するまでの20年間で確実に貯めきる方法で対策をすることに。
💡確実に貯めるための3つのポイントとは?
・物価上昇に負けない方法で増やす:
中長期に向けた積み立ての場合は、銀行預金だと物価上昇に対応ができないため、物価上昇率よりも上回る可能性が高い方法で準備をしておく。
・為替変動に対応ができるか:
日本円の価値が下落してしまう可能性もあるため、通貨分散の観点から、円とドルを両方持っておく方がリスク軽減できる。
・身体的なリスクに対応しておく:
健康であれば貯められたのに、病気になってしまったから貯められないということは避けたいので、健康な時も万一時も必ず貯められるように備えておく。
このような3つのポイントを踏まえ、
老後資金は、健康でも万一時でも絶対に貯めなければいけないお金なので、保障面も物価上昇への対応もするために、変額保険を中心に対策。その他にも疾病への保障やNISA、ドル建ての個人年金保険を組み合わせて対策を行いました。
このような対策を行った結果、当初よりもリスクを限定して、100歳まで赤字にならずに安心して生活を送っていただけるようになりました。
■お客様からかけていただいた言葉
「今後貯めなければいけないお金は自動でスライドされるようになり、健康でも万一時でも大丈夫なように仕組み化ができたので、お金のことを考えずに生活ができるようになりました。」とおっしゃっていただきました。
■担当したコンサルタント
奥様の働き方によって今後のお金の流れがかなり大きく変わるご家庭でした。「奥様の働き方は必ずこうしてください」とプレッシャーを与えたいわけではなく、例えば、5年後にやっぱりしんどいのでパートに切り替えたいとなった場合でも、先の見通しを立てておくことで決断をしやすくなると考えています。
面談を通して、お金に対する不安がなくなって、より今の人生を充実させることができていれば嬉しいです。
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<保有資格>FP技能検定1級・CFP・証券外務員1種・TLC
・MDRT会員・宅地建物取引士・簿記3級・夜景観光士
■コンサルティングをする上で大切にしていること:
将来の安心を確保した上で、今の生活も楽しんでいただくこと
これを言うとよくお客様に驚かれるのですが、「お金を使ってください!」とよく伝えています。
「まずいので貯めましょう」ではなく、将来この金額は貯めきるという仕組みづくりさえできてしまえば、あとのお金は「何にでも使っていいお金」になります。
その使っていいお金で、家族旅行に惜しまず行ける・子どもが何かやりたいとなった時にサポートに充てられる・10年後にやりたい仕事ができた時に、年収が下がってしまったとしてもお金は大丈夫だと転職を選択できるなどができれば、今の人生がもっと豊かになると考えています。
ライフプランを根拠に将来の安心を確保した上で、お客様に「今の生活」も楽しんでいただきたいです。
<そう考えるようになったきっかけ>
食事に行った際に、弊社の取締役から勧められた『DIE WITH ZERO』という本と、1人のお客様がきっかけです。
そのお客様は、60代で数億円持っている方だったのですが、「お金の使い方が分からない」とおっしゃっていて、「フェラーリを買っても楽しいと思えなくて、どうしようかと思っているんですよね。」という話を聞いた時に、お金はモノやサービスを交換するための手段にしか過ぎないので、人生を楽しむために現役時代からお金を使う大切さを感じました。
お客様にもお金のことを考えないで済む・人生を楽しむための手段としてお金を使ってもらえるようにコンサルティングを提供して、幸せな人が増えてほしいと思っています。
---編集後記---
今回は、健康でも万が一でも大丈夫なように仕組み化ができた事例をご紹介しました。
細かく丁寧に複数のライフプランを作成しており、商品提案のためのライフプランではなく、お客様の人生の選択肢を広げるためにライフプランを作成していることが話を聞いていてひしひしと伝わってきました。
多くのお客様に将来の安心の提供だけでなく“今”も楽しんでいただけるように奮闘する岡本の今後の活躍に期待をしています!
<ブロードマインドについて>
当社では、長期的な人生設計(=ライフプラン)をもとにした
コンサルティングサービス「マネプロ」を提供しています。
昨今の電気代の高騰や、物価高といった状況で将来に向けてご心配なことも多いと思います。「何からやったら良いか分からない」「今の状況で問題ないのか心配」というご相談でも構いません。
ご不安な点、ご希望などFPがひとつずつお伺いさせていただきます。
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