3年越しになりたい職業を見つけました
地図を持たず知らない街を迷走する
高校卒業後しばらくの間将来の夢がありませんでした。物思いにふけるたびに心許ない感じでした。地図を持たず知らない街に来て迷走している、そんな感じでした。「みんなそんなものだよ。」「目標を持って行動している人は一握りだよ。」と私が不安にならないように言葉をかけてくれる人がいる中、ありがたいなあと思うと同時に気にかけている人がいる分その人たちにもこれ以上心配をかけないように一日でも早く夢を見つけたいと思っていました。
転機
唐突にそれはもう本当に唐突に夢が見つかりました。「教師になりたい」と思いました。
教職免許を取得するための講義などを1回生から受け続けていた流れで4回生で教育実習に行きました。中学校2年を受け持ち理科の授業を中心に3週間生徒たちと関わりました。実習前は特になりたい気持ちはなく(なんて失礼な実習生だ!)インターンシップだ、仕事に誠実に向き合おう、と最低限のことだけ考えていました。しかし3週間過ごしていくうちに目を輝かせて学校生活をおくる生徒たちに魅了され、生徒に親身になっている先生方の姿に感銘を受け唐突に「教師になりたい」思いました。
タイミングを逃すな
私よりずっと前から教員志望の人の中には「子供の心身の育成の中核を担う教職に魅力を感じている」という人もたくさんいると思います。
正直そのような人たちと比べたら熱は高くありませんでした。しかし仕事が楽しく、将来そこで働いている自分の姿が想像できたのでした。3年越しでした。勝手に落ち込んで夢を勝手に諦めて支えてくれた人たちへの罪悪感と大学を卒業して社会のお荷物にならないだろうかという不安感を抱いていた3年間に終止符を急に打たれた感覚でした。不安感への終止符が打たれた瞬間「今逃せば次この感覚を得られる機会はいつになるかわからない。とりあえず久しぶりのこの感覚に従って進んでみよう。」と決意を固めました。
終わりに
毎日懸命に生きてきたのにどうしてこんなことになったんだ、という経験をしたことがある人に伝わったらうれしいです。軌道修正はいつでもできると。だから軌道修正できそうな時が来ることに備えて毎日できることを継続し万全を期すことが大事だ、と。