出水期に起きる災害
出水期がやってきた
爽やかな五月が過ぎ去り、出水期(しゅっすいき)がやってきました。
この言葉、あまり知られていないかもしれませんが、出水期とは梅雨や集中豪雨、台風などが起きやすく、洪水、浸水などの被害が起きやすい時期のことを言います。
すなわち、6月に入ったこれからが出水期本番と言えます。
台風2号が引き起こす大雨に警戒要
6月2日現在、私たちが直面しているのは台風2号(マーワー・MAWAR)による災害級の大雨です。
*台風の名付けルールについては別記事にします。
私たちの拠点がある大阪府をはじめ近畿・東海・中部・甲信越など20府県に大雨警報が、14府県に洪水警報が発令され、強い雨が降り続くと予測されています。
大阪市では、雨水と家庭や工場などからの汚水を総称して「下水」と呼び、市内を張り巡らされた下水道を通じて処理されています。
都市化が進み、これまで雨水を保水する役目をはたしてくれていた田んぼや畑、池や沼がどんどん少なくなり、集中降雨の際には下水道の処理能力を超える雨水が集中し、海抜の低い土地では洪水被害が発生していました。
いわゆる「都市型浸水」による対策として昭和59(1984)年に「なにわ大放水路」の建設がスタート。平成12(2000)年まで16年間にわたる大工事により、市内における浸水リスクは大きく改善されました。
この放水路の終着点である「住之江抽水所」では、25メートルプールの水を数秒で排出できる市内最大の能力を持つポンプが整備されています。
下の写真は2020年1月に特別に撮影させていただいたものです。
実際の抽水所見学を予定していましたが、コロナ禍の世界的な広がりの影響により見学会は見送りとなりましたが、今年度は時機を見てリベンジしたいです。
災害を防ぐのでははく、被害を防ぐ
「防災」という言葉の通り、災害そのものを防ぐことはできません。今、私たちが直面する台風の進路を変えたり、威力を弱めることはできません。
悔しいけれど、今の私たちができるのは「災害による被害を防ぐ」ことしかないのです。
昨年、私たちは大阪市内でのゴミ拾いや天橋立での海洋ゴミ回収に参加しました。公園を管理する人、公園の美化ボランティア団体、海の事t故を無くすライフセーバーさんたちに教わりながら、小学生から大学生、社会人までのメンバーがペットボトルやたばこの吸い殻、木の枝、葉、どんぐりなどを収集し、分別処理を行いました。
ゴミ拾いは防災か?
みなさんも考えてみてください。
このテーマについては次回お伝えしたいと思います。
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