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新しい職場と和菓子のアン
三月で今の職場の勤務が終わる。四月から新しい職場での生活が始まる。
これを読んだ日は四月からの職場の最終面接の次の日だった。新生活あるしな~なんて思って積読本の中から手に取った一冊。
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは? 読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー!
この小説はなんとなく表紙が気になって手に取ったのだけど、きっとこの本を読んでいなかったら出会えていなかったであろう和菓子の秘密とか、源氏物語の頃から食べられていた和菓子の話とか。そういう知識をたくさん得られたことが嬉しくなった。
特に好きだったのは杉山様の出てくる「一年に一度のデート」での松風の由来に胸がぎゅっとなった。おはぎの別名が沢山あるのも知らなかったし、そんな中でも一番好きだと思ったのは「夜舟」かなあ。
登場人物は少ないにも関わらず、みんなキャラが濃い。特に立花さんには驚かされたし、続編も読みたいな。
この前読んだ千早茜さんの神様の暇つぶしでも思ったが、食べ物の描写が出てくるものを読みすぎてとても読了後にたまらなくお腹が空いちゃった。
どうでもいいけどアンちゃんの150センチ57キロって特別太ってると形容されるほどではないと思うんだけどな…
積読本も溜まってきてるし積読本紹介したいな~~~