【読書感想文】「切腹の歴史[第三版] 」著:大隈三好
ジャパニーズハラキリコワイデース!
歴史物を読んでいると、いつの時代も武士は切腹している。一体いつから切腹なんてあったんだろうと疑問に思い著書を手に取ってみた。
切腹という描写は奈良時代からあると知ってビックリしました。そして、読み進める程“切腹”という自害の仕方は死ぬには合わなすぎる。そもそも死にづらい自害の方法というのは本末転倒な気がした。
しかし、死ぬ前に苦難を乗り越えることで自身の死を更に印象づけるのかなぁと思ったし、自害の方法でありながら、最も生に固執した自害の方法だと思いました。平安~戦国時代の切腹が残って、江戸時代以降も受け継がれていき三島由紀夫の切腹で切腹の歴史は幕切れになってる。
現代を生きる自分には武士の魂はないし、大和魂もきっとないだろう。昔の人から見たら腑抜けたように見えるかもしれない。でも、切腹が受け継がれなくなるぐらい穏やかな時代になったなら私は良かったなと思うのでした。
2024/01/07 読了
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