【草日記】何をやっても枯れない
それぞれ、植物を育てている方ならピンとくる事の一つなのかもしれませんが「自分の家の環境にぴったりで、何しても枯れない植物」ってありますよね。
人によってはそれが多肉植物だったり、バラだったり、本当に様々。
逆に「自分の家には全然合わなくて何やっても枯れる植物」も同時に存在します。
我が家はかなり環境が過酷で、思うままに自由にのびのび育ってくれる植物になかなか出会えなかったのですが最近になって「ああ、この子たちって本当に枯れないなあ」って思う植物にようやく出会えた気がします。
それが洋ランです、何故か室外でも室内でも我が家では相当致命傷を負わせない限りは絶対生き残るのです。
こちらは原種系のパフィオ、真夏に世話を相当怠って瀕死寸前だったのですがせっせとお世話をしたら完全復活。
本当に、我が家の劣悪なベランダでも室内の風が通らないLED下でも文句も言わずうまく適応します。何しても枯れない。
今年は夏に調子を崩したのでお花は期待できなさそうなんですけど、よくもまああんな丸坊主状態からここまで持ち直したものです。
植え込み用土もかなり適当、その辺にあったバークやら軽石やらをかき集めてただ植え直しただけ。
それでもこの子にはご機嫌らしいです、いじけることもなく青々とした肉厚の葉を茂らせてLEDの光をたっぷり浴びています。
洋ランも環境さえ合えば元の性質が強健なので多少環境が恵まれていなくてもそんなん気にせずのびのび育ってくれるのですが、我が家の湿気が籠りやすい環境がこの子たちにはちょうどいい様子。
逆に多湿を好まない塊根とかは容赦なく枯れていきます、我が家には熱帯植物が合っているようですね。
株元にはもう芽がたくさん出ています、植え替える時に痛んだ根をかなり切り詰めたはずなんですがそんなん屁でもねえって感じです。
あんなに手を掛けた塊根植物類は悉く枯れ果てたのに、特に手を掛けていない洋ランたちは腐ってチリチリになっていく塊根たちを横目にぐんぐん成長。
自分の家に合っている植物を見つけたのだから、今年は洋ランで攻めていきたいですね。私自身も洋ランは本当に大好きなので育てていきたい植物たちが図らずも我が家の環境が大好きという事であれば無論大歓迎します。
フォリドータ チネンシス、この子はなんと栽培エリアの後ろに落っこちて存在を忘れ去られ半年放置されるという虐待に近い環境で生き延びていました。
誰かに見つけて貰えるのを静かに待っていたんですね、用土もなんもない丸出しの裸苗だったのに今年悲惨な事になってるのを発見して救出しお世話したらまん丸のバルブを1個無事にくっつけています。
このバルブは今年付けた新芽で、見つけたときには痩せこけて枯れ落ちたバックバルブしかなく「もうこれは流石に・・・」と半ばあきらめに近い感情を抱きつつそれでも青い部分が残ってたので鉢に植えておいたんです。
そうしたら、バックバルブから数本の根が出たあと新芽が飛び出してきてびっくり。流石に貧相なバックバルブを栄養に出た葉ですから環境に適応しきれず一部痛んだものの今はしっかり成長を再開しています。
恐るべし、洋ラン。
しかし洋ランって、あんま一般層に流行ってないんですかね。
一般的な人が育てる植物というより珍奇植物好きが育てる植物のカテゴリなんでしょうか。観葉植物とか広くやってる人でも洋ランを育ててる人ってあまりいない気がします。
確かに花期は限られているし、毎年しっかり咲くとは限らない。
咲かなければ無論通年葉っぱだけの姿だし、華やかさは少し心もとない感じはある。
でも葉の形も様々で、観葉植物としてもやっていけるポテンシャルはある気がしてます。
もっと普及して、洋ランの魅力がたくさんの人に届いたら嬉しいですね。
2024/09/30 Az