一人旅 #ゲストハウスを応援しよう
亀時間という鎌倉のゲストハウスに、ひとり泊まりに来た。
行くまでの時間は、いつもどおりそわそわ。ちょっとの恐怖心。だけれど、いってみたらその感覚はすべてふっとぶくらい、ここに居心地の良さを感じていました。
元旅人のオーナーさんのお話しはとても惹き込まれるものばかりだった。
旅先での学び、自分の限界を決めずに一歩踏み出して挑戦すること。
時間とは、締切みたいなものだって。時間というものがあるから、物事に集中して取り組めるのだと。
若さは武器だということ。若いうちに、いろんなチャンスを掴んで、いろんなことに挑戦すること。
物事に執着せずに、手放してみること。
今の私が休職していること、やりたいことに溢れていることをお話したら、心の声に従って決めたらいいよ、制約がないから自由に決められるんだよね、と背中を押してくれたこと。
人には自分らしく素でいられる第2の家のような場所が必要だよね、という話は私もとても共感した。まさに、私がやりたいことだった。
初対面の私にも、こんなに深い人生のお話をしてくれるオーナーさんの温かい人柄に、私はとても惹かれていた。
否定せず、受け入れてくれて、客観的に話をしてくれて、後押しをしてくれて。私もそんな人になりたいと心から思った。
古民家を改修したというお宿の雰囲気もとてもよかった。心地よい空間、音楽、温かいスタッフさん、美味しいご飯。
また帰ってきたくなる、ゲストハウス。まさにこういう形だと、確信に変わった。こんな場所に出会えて幸せだ、と思った。
朝は近くの海へ。それぞれが思い思いに過ごしている鎌倉の海がとても好きだ。
私は朝はとても苦手なのだけれど(起きても二度寝する)、それでも肌に感じる朝のひんやりとした空気の感覚が嬉しかった。
清々しい朝の海、何年ぶりだろう。気持ちよかったなあ。
あ、これが心地良さか。
気持ちがいいこと、快適なこと、その時間をじっくり味わえること。
最近考えていた「心地よい」という状態に、今なれている。この宿に来て、海に来て、何度も味わっている「心地よい」という状態が嬉しくて。
こんな瞬間を作りたいのだと思った。
思わず深い呼吸をしてしまうような、自分と対話をしたくなるような、温かい人と交流したくなるような、苦手な朝でも楽しみたくなるような、そんな空間を作りたいのだ。
今日は、実現している亀時間を目の前にして、悔しいより嬉しいが勝っていた。
それはなぜかわからないけれど、分からなくてもいいや、とも思った。すこしずつ分かっていけばいい、とも思った。
「ありがとうございました。また来ます」
そう宿直さんに挨拶すると
「余白の時間をとても楽しんでらっしゃる様子が窺えました。楽しんでもらえてなによりです」と声をかけていただいた。
なんて温かい言葉だろう。嬉しかったなあ。
私は、あるがままで幸せに生きて、またいつかかならずここに帰ってくるのだろうな、と思った。素敵な出会いができて幸せです。
出会いに、ありがとう。