ついに映画館で、色褪せないジャックとローズに会えた。
映画の感想は久ぶりの投稿です。
タイトルの通り、25周年で期間限定3Dで再上映された「タイタニック」について書いていきます。
タイタニック自体、私が観た映画史上で1位、2位を争う名作。(ちなみに争っているのはマイケル・ジャクソンの「This Is It」。ジャンルが違いすぎる、、笑)
前置きが少し長くなるので、感想だけみたい人は小見出しの2つ目、「人生の支えになってくれるのは、ほんの少しの人や言葉」から読んでください~!
人生で一度は映画館でどうしても観たかった名作
初めて観たのは約三年前、オーストラリア留学で乗った飛行機の中で鑑賞。大号泣して絶対に機内で観るもんじゃない、、と思ったのを覚えてます。
当時、この名作を映画館で観れないのが悔しすぎて、とりあえずDVDを買って家で一人で集中して鑑賞。一度見ているのにそれでも何度も何度も泣きました。ほぼ自分が生まれたタイミングで世に放たれた作品なので、不思議と運命を感じてしまいます。(作品と)同い年ですからね、、
それがついに、、、!私が生きているうちに映画館で観れる日がきたのです!!初めてTwitterで情報を知ったときは「これ日本じゃなくてどっかの国の情報?」と疑うほど驚きでした。本当にうれしかった、、
絶対に観る、何があっても観る、と決めていたのにまさかの二週間限定、それも土日は全て外せない予定。平日の夜仕事のあとに滑り込もうと思っても近くの映画館はほぼ満席。。完全になめていました。
しかし最終日の2/23、祝日だということを忘れて何も予定を入れていなかったわたしは、2日前くらいから朝イチ8時半上映スタートの回を予約。普段の二時間くらい早起きしないといけないのに、これを逃したら一生後悔するのはわかっていたので残り少ない残席を必死に勝ち取りました。
結論、観終わってすぐにカフェに駆け込み、記憶が薄れないうちにこうしてnoteを書きにくるほど本当に映画館で観れてよかったと思っています。
人生の支えになってくれるのは、ほんの少しの人や言葉
この小見出しは、私があらためてタイタニックを観て感じた、一番の感想です。
タイタニックのざっくりしたあらすじは以下引用で掲載しておきます。
レオナルド・ディカプリオ演じるジャックと、ケイト・ウィンスレット演じるローズは、ローズが上流階級(一等客として乗船)としての生き方に悩み、とうとう自殺を図ろうとする夜の船で、二人は出会います。
ジャックは何とかしてローズを助け、ジャックは助けたのではなく襲おうとしたのではと疑いをかけられますが、なんとか誤解を解き、一等客が集うディナーへお礼として招待されます(ジャックは三等客)。
そのディナーでのシーン。
ジャックが放った言葉がローズの人生観を変えてしまうものでした。
上流階級としてかごに閉じ込められた小鳥のように生きるローズにとって、この言葉がどれだけ彼女の心に響いたか、、
ローズの表情や、またジャックの言葉に感銘を受け、「今を大切に」と乾杯する姿からも想像できます。
また船が沈没することが分かり、乗船するみんながパニック状態になる中でもジャックは常にネガティブな言葉を口にしません。
凍死してしまいそうな終盤のシーンでも、です。
そんなジャックから力になる言葉をもらい、ローズは決してあきらめず、海に投げ出された1500人のうち6人の生存者の一人となります。
これまで彼女がどんな人たちと出会ってきたかはわかりませんが、確実に彼女が100年もの間生きる支えになったのはジャックだったんだと、映画の所々で感じ取ることができます。
そんな人に出会いたいし、自分も誰かの支えになりたいと、切実に思いました。
混沌の中、ジャックと一緒にいることを決意するローズ
わたしは映画の中で、確実にローズがジャックとともに生きようと決意するシーンがあると思いました。
それはタイタニック号が沈没し始め、客はパニック状態、とにかく状況はカオス。一等客の女性・子どもから優先的に緊急用の救助ボートに乗せるという指示のもと人々は行動しますが、そのときローズは、母親や婚約者の発言に言葉を失います。
救助ボートはタイタニック号に乗船している人数の半分しか乗れないことが分かっているローズは母や婚約者のあまりにひどい発言に、わたしの居場所はここじゃない、と感じ、ジャックとともに自分が信じる道へ行こうという決意が見えます。
人はどれだけ長い時間を誰かと過ごしても、どうしても許せない発言や行動を見てしまったとき、ぷつんと糸が切れたかのように、悟るときがあると思うんです。
これだけは許せない、とか、自分の考えと違いすぎて理解できないことがどうしてもある。たしかにその発言や行動は、相手の立場に立ってみないとわからないことだとしても、「これだけはないわ」という瞬間は分かると思うんです。
その瞬間を、ローズは、生死が分かれる日に経験してしまいます。
そうなったとき人間は、迷わず自分の信じる道を選ぶべきだ、とローズから学びました。
結末を知っているからこそ、どの瞬間も定めだと知る
私はすでに結末を知ったうえで鑑賞しているので(ほとんどの人がそうかもしれませんが、、)、最初から最後まで、どの瞬間の判断も定めなんだなと思ってしまいました。
例えば、ジャックが船に乗船するためのチケットをポーカーで勝つことで手にします。そのポーカーに勝つか負けるか=船に乗るか乗らないか、となり、確実に人生を左右しました。(ジャックは決して乗らないほうがよかった、ではなく、乗れたからこそローズに出会えて人生で最大の幸運だと感じています)
また中盤ではローズがジャックに自分の絵(裸体)を描いてもらい、あえて婚約者が使用する金庫に絵を入れておきました(見つけたら婚約者が嫉妬するため)が、最終的には金庫に入っていたからこそ約80年も形に残り、その絵のおかげでジャックという人物がローズの記憶によって後世に語り継がれることとなったり。
ここには書ききれませんが、どの瞬間に何をしたのか(無意識だとしても)が、それぞれの定めとなって結末につながるんだというのがあまりにも切なくて、そのシーン自体は悲しくなくても常に号泣案件でした、、
余談ですがやはり一番泣いたのは、ローズがジャックの息絶えていることに気が付き、生き抜くという約束を守るために、ずっと握っていた凍り切ったジャックの手を放し、助けに来たボート(たった一隻だけ)に必死に助けを求めるシーン。
ここは何度見ても涙が止まらなくなります、、全員が共感してくれるはず、、、
100%リアルな実体験じゃなくても、人生に影響を与える
最後に、「タイタニック」の作品の話だけでなく映画やエンタメ、もしくはもっともっと概念を広げてどんな「体験」でも、わたしたちは生きる力をもらったり、一生の支えになってくれるもの/ことがあると思っています。
それは別に自分がリアルに体験するつらい現実や経験じゃなくても、映画や本、曲(の歌詞)、スポーツ観戦などなど、何からでも得られるものです。
もっともっと具体的に言うと、
自分自身が誰かと出会い別れたり、仕事で成功や失敗したり、、と現実世界じゃなくても、ということです。
たしかに映画を観ているという行為自体はリアルですが、その映画のストーリーは自分の実体験ではないですよね。でもそこから実体験と同じような感情、価値観が得られる、ということです。
わたしはそうやっていろんな体験から得る感情にとても価値があると思っていて、こうやって感じたことを書く時間がとても充実していて時間が濃く早く過ぎていくのが生きがいです。だから映画や音楽、コンテンツが大好きです。
人それぞれ何に価値を感じるかは違いますが、自分にとってこれだ、というものはいつまでに大事にして生きていきたいです。
今後、「タイタニック」以上にわたしの感情を揺さぶる作品に出合えるだろうか、、笑
ジャンル問わず、これからもたくさんの映画を観たいと思います。
みなさんにとっての史上最高の映画はなにか、考えるきっかけになると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!