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インタビューのフローを知りたい人へ。5年目インタビューライターが整理してみました

こんにちは。ライター・編集・マーケティング広報などやってます、渡部といいます。インタビューコンテンツが特に好きで、インタビュー絡みの仕事を始めて5年になりました。

今日は、そんな私が、インタビューコンテンツができるまでのフローをご紹介したいと思います。インタビューライターの方々、諸先輩方にとっては「基本のき」すぎるわ!と思われるかもしれません。私が初めてインタビューをしたときは、社内報の一人目ライターでだれも頼る人がおらず、Googleの海をさまよいまくって、本を買っては読んで、なんとか今のスタイルに落ち着きました。そんな風にお困りの方の力になれればうれしいです。

では行ってみましょう!

インタビューコンテンツが出来るまで

インタビューコンテンツは、こんな流れで準備してます。

1:事前準備ーインタビュイーについてできる限り調べる
2:取材依頼書作成ー先方に取材依頼する際に必要な企画書を作る
3:軽くインタビュー依頼ー依頼書作成と同時に、インタビューを受けてくれそうか軽く打診
4:質問内容と構成を検討
5:取材のセッティングーZoomのURLやカメラマン有無
6:企画書&当日の質問内容を送付し、正式に取材依頼する
7:取材をする(質問内容に沿って)→(すぐ)インタビュイーにお礼連絡する
8:文字起こしをする(必要に応じて)
9:構成にあわせて執筆する
10:推敲する
11:編集担当に確認を取る、リライトする
12:インタビュイーに確認を取る、リライトする
13:入稿
14:公開する→インタビュイー・制作メンバーにそれぞれ公開連絡する

では、それぞれについてご紹介していきます!!

1:事前準備

インタビュイーについて、できる限り調べます。
まずはGoogle先生に頼りましょう。その方のフルネームを入れると、SNSアカウントが出てきたり、著名な方ならWikipediaのページがあったりします。本を出されている方もいるでしょう。

時間がなくて本は読めない!という場合でも、Webで調べられる範囲、読める範囲のものは読んでおくべきです。その人のファンになった気持ちで!

逆に言うと、取材する人に対して何も調べてないのは失礼です。企業様なら企業HPはマストでチェック。サービス内容、業種、理念などは最低限押さえておきたいです。社内インタビューであれば、その方をよく知る方にお話を聞くことも良いですね。
取材をする方の情報収集のポイントは、その記事の主旨を意識しながら調べること。例えば社内インタビューで、MVPを取った社員に仕事の話を聞きたかったのに、情報収集がプライベートの趣味の話だけだったらどうでしょうか?取材前のアイスブレイクには使えますが、本論になる仕事の話を引き出すのにはかなり難易度が上がってしまいます。

企業にインタビューする場合は、企業のコーポレートサイトやサービスLPは確実に押さえましょう。noteを出している企業の方も多いので、参考になるはずです!

この事前準備が質問内容に反映されますから、しっかりメモして、自分なりに整理していきましょう。

2:依頼書作成

取材依頼書を作りはじめます。
ざっくり言うと
「こんな内容にしたいから、あなた(貴社)のご協力を頂きたい!!」
という内容にするので、自分の中である程度この記事の意図や目的、構成が見えているとよいです。以下が依頼書の文面例ですので、ご参考まで!(ワードで書く想定として、社名などを入れたバージョンです)


20XX 年 X月吉日 
▼▼社
○○様

『<メディア名>』企画○○○○の取材依頼書
株式会社XXXXX
〒XXX-XXXX
XXXXXXXXXXXX
TEL 03-XXXX-XXXX
拝啓
時下益々ご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度は、弊社ウェブメディア『<メディア名>』レギュラー企画『○○○○』へのご出演をご検討いただきたく、ご連絡いたしました。本企画は、<企画主旨を簡単に記載>企画となります。
お忙しい中恐縮ではございますが、当日のインタビューへのご対応およびウェブサイト公開前の原稿のご確認等、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具

● 取材日程:<日時を記載>
●取材方法:○○(オンラインか対面かを記載)取材をお願い致します。<この後詳細を記載ーオンラインならURL、対面ならどこで行うか>
●媒体:『<メディア名>』
●公開予定日:20XX年XX月を予定
●企画:『○○○○』
●企画主旨:<企画主旨を簡単に記載>
●各記事の内容
<構成を簡単に記載>
●質問事項
・XXXXXXXXXXXX
・XXXXXXXXXXXX
●形式:インタビューの後、弊社にて原稿を制作します。ご確認の上、必要であれば修正をお願い致します。
●その他お願い事項:(オンラインの場合)オンラインでの取材となるため、アイキャッチ画像で使用するお写真を共有頂ければ幸いです。横長での撮影で画像をご用意いただきますよう、お願い致します。

3:取材先への軽い打診

依頼書の作成と同時(か、こっちが先でも良いくらい)に、取材先に軽く取材依頼を打診します。
メールや電話など、先方と取りやすいコミュニケーションでOKです。
先方との距離感に応じてメール文面も調整してください。
こちらの都合だけをお知らせするのではなく、先方へのメリットも提示出来ると確度が上がります。
また、所要時間と取材スタイル(オンラインかオフラインか)は伝えましょう。

先ほどと同じく例を載せますね。(絵文字を使える位の距離感の方にお送りする例です)

先日はMTGありがとうございました!本日は1件お願いがあり、ご連絡しました🙇
弊社オウンドメディアに、御社の活用事例を是非ご紹介したいです。そこで、●●さまに1時間ほどオンラインで取材をさせて頂くことは可能でしょうか?(取材は私が担当する予定です。)
内容としましては、●●●を想定しています。御社サービスサイトを掲載可能ですので、御社サービスの周知に少しでもお手伝いできればと思います✨記事イメージは以下の通りです。ご検討よろしくお願いいたします!
URL
URL

4:質問内容と構成を検討

取材先のOKがもらえたら、取材時の質問内容と構成を検討し、質問内容はできれば2.で作成している依頼書に入れ込むようにしましょう。
質問を急に出されても、よっぽどの方でない限り、困ってしまいます。
どんな話をすれば良いのか事前に先方がイメージ出来るように、質問内容は必ず開示しましょう。

また、質問内容が出来ていると言うことは、その記事の構成もある程度出来ていると言うこと。取材後に微調整があれど、必ず構成は考えておきましょう。

構成や質問内容を考える上で大切なのは、「その質問や構成で、企画時に考えていた記事作成の目的を達成できるのか」。目的⇒構成⇒質問項目の順にブレイクダウンしていくと、ブレがなくなると思います。

5:取材のセッティングーZoomのURLやカメラマン有無

取材に必要なセッティングをしましょう。オンラインならZoomなどのURL、対面ならカメラマン等の手配をします。

自分で撮影をする際は、RAWデータが必要なのか(ざっくり言いますとPhotoshopで加工できる仕様のデータのことです)アイキャッチ画像を制作するデザイナーさんとすりあわせてから拡張子設定を決めましょう。

また、どんな写真を撮るのかを構成に沿って考えていくと良いと思います。アイキャッチ画像はどんな写真にするのか。記事中の写真は?と考えていきましょう。
ちなみに、私が社内報で社員の方のインタビュー取材をしていた時は、ランチタイムを活用してほしい、というリクエストが部内からありました。

そこで、ランチの内容を念のため押さえておきました(笑)それはインタビュー記事公開時に社内SNSで周知するときのネタにしていました。
外食するケースが多かったので(お店でアイキャッチ画像をとるわけにはいかない💦)、近隣で公園など、撮影できそうな場所を事前に確認しておき、そこでアイキャッチ画像を撮るようにしていました。

面談室などを用意いただける場合は、お話している写真のほか、手をフォーカスして撮ったり、インタビュイーだけのお写真(アングルもいくつか変える)、全体のインタビュー画像を引きで撮ったりなど、いくつかパターンがあると記事にしたときに使いやすいです。

オンライン取材の場合は撮影しない分、事前にZoomなどのオンラインツールがしっかりつながるかどうかを確認しておきましょう。Zoomは特に定期的にアップデートがあるので取材当日にも確認しておきたいですね。

6:正式に取材依頼する

2で書いた企画書を添付して正式な取材依頼をします。メール等でも取材方法についてのご案内を忘れずにやると良いと思います。

取材を受け慣れている、という方は少ないので、ちょっと丁寧すぎるかなと思うくらい案内を細かくして、インタビュイーの安心感を作ってあげたいですね。「少しでも不明な点があればお気軽にお知らせください。」とお知らせするのも良いと思います。

7~9:取材~執筆

4で考えていた構成や目的に沿うよう、取材・文字起こし・執筆を進めましょう。

取材をしてみると、構成で考えてたところとは別に膨らませた方が良いエピソードが出てくることもあります。
目的と大きく外れなければその点はしっかり突っ込んでいきたいところ。
具体的にエピソードを深掘るために
・そのエピソードが起こったきっかけ
・そのエピソードを通じて感じたこと、学んだこと
・そのエピソードが役に立って次にこんなことがあった(的な新しいエピソード)
と、過去・現在・未来の軸を使ったり、

・お話されたエピソードを踏まえて、「よく言われるのは〇〇だと思うのですが~」など、でそのエピソードの深さを掘っていく
ような追加質問を加えるようにしています。


取材が終わったらすぐにインタビュイーにお礼をしておくと印象◎です!!
ここでも、インタビューの振り返り+記事の目的の再確認をしたうえで、
以下の情報をインタビュイーにご連絡していけるようにしています。
・取材の感想
・今後のスケジュール
・(必要であれば)追加質問
特に、追加質問を同時にできると、その後のインタビュイーの手間を取らせず、スムーズに進めることができます!

10:推敲

本当に記事の目的や主旨を達成できているかをしっかり確認。
また、読みやすい内容、構成になっているかも再度確認しましょう。
表記揺れや誤字脱字もここで確認します。

目的をうまく達成できてない、内容が足りないというときはすぐにインタビュイーの確認・追加質問をしていきます。

おススメはPCの画面ではなく、スマホや印刷など、別の画面で見直すこと。執筆時とはリセットした気持ちで見れる環境を作りましょう!

11~12:確認&リライト

社内の編集担当に確認を取ります。編集担当からの社内OKでたら先方へ確認依頼します。
その際に、リライトをすることも当然あると思います。目的が満たされる構成・文章なのかを考えながら、編集担当とやり取りを重ねていけると良いなと思います。

私も編集をしているので良く思うのですが、なんとなく書きました、なんとなく編集していますではちょっと切ないものがあります。
同じ目的に向かって一緒に取り組むパートナーとして意見交換していきたいですね。

13:入稿

オウンドメディアの場合、アイキャッチ画像をはじめ必要な画像やCTAボタン指示、文字装飾などを整えて入稿依頼を出します。

アイキャッチ画像はnoteでも活用しまくれるようになったcanvaなど、初心者でも使いやすいツールが増えてきたので、素人でもまずまずのクオリティが作れるようになってきました。

WordPressなどへ入稿する際は、画像サイズを調整したおいた方が表示速度が速く維持できるケースもあるので、必要に応じて対応しましょう。

14:公開&お礼・拡散を忘れずに!

公開したら、執筆者または編集担当から、インタビュイーにご報告とお礼をしています。
その際に拡散のお願いもしちゃいましょう!

インタビュー記事は丁寧なコミュニケーションが肝。

インタビュー記事はインタビュイーをはじめ、多くの方のご協力の上に成り立ちます。
だからこそ大変ではありますが、感謝の気持ちで丁寧な対応を心がけていきたいと日々感じています。
駆け出しのライターさんなどにご参考になったら嬉しいです!

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