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嫉妬する方向に努力する

最近Twitterで見かけた、「誰かに嫉妬しているなら、それは、その方向に努力しないといけないというサイン」という言葉が、私の中にストンと落ちてきた。

私には、どうしても好きになれない女友達がいる。

(それって友達なの?とかはナシ。女子には大抵そういう友達が発生する。)

その子は優しくて可愛いくて、特段嫌なことをされた覚えもないのに、ずっと何となく苦手だった。

歌手を目指していて、ギターも弾けるし、もちろん歌も上手かった。カラオケに行けば、みんなが彼女の歌を聴きたがった。

夢を叶えるために、軽音サークルに入り、バンド活動やコンサートの宣伝をする他、芸能事務所のオーディションを受けたりもしていた。

そして、彼女は自分の夢以外にも貪欲だった。彼氏が途絶えることはなかったし、友達との飲み会には必ず参加していた。高くても買いたいものなら何でも買って、食べたいものを食べ、行きたいところに行っていた。

そんな彼女が、ずっと苦手だった。


昔は、そう思う理由が分からなくてモヤモヤしていた。(なんで私は、こんなにあの子を自分の生活から追い出したいと願ってしまうのだろう?と。)

でも、大人になって、いろいろな経験をして、最近やっと気付いた。

(苦手だったんじゃなくて、羨ましかったんだなぁ。)

自分の夢を持っていて、それを叶えようとする行動力と応援してくれる環境があること。
欲しいと思ったものは必ず手に入れること。
行ってみたいとか、してみたいという自分の欲求に素直で、諦めないところ。

そういうの全部、私が欲しいものだ。

これが「嫉妬」と呼ばれる感情なんだろう。

恋愛で「嫉妬」に似た「ヤキモチ」なら経験はあるが、ここまで誰かを強烈に羨ましいと感じたことはない。自分の根幹から湧き上がってくる、どうしようもない感情。

そういうわけで、理由なくモヤモヤすることはなくなったが、この気持ちを自覚してからの方が、なかなか大変だった。


完全に自分の「嫉妬」を持て余していた。


ただただ面白くない。何もかも。
そして、理不尽なことに彼女への自分勝手な批判ばかりが募る。


いくら自分の欲求に素直だからって、給料が少ないと言っていたのにさらに家賃の高い家に引っ越すのはどうなんだ?
インテリアもこだわっているようだけど、それは全部自分のお金で賄えているの?
相変わらず、コスメも服も靴もバッグも買いたいものは買って、素敵な恋愛しているようだけれど貯金はあるの?
最近、インスタで別のアカウントを作って活動しているようだけど未来を楽観視し過ぎでは?
今はフォロワーも順調に伸びているようだけど、どこかで限界が来ると思わないの?


はぁ、


書き出してみると分かるが、くだらないことばかりだ。そして、自分がどんな理由で諦めてきたのかも透けて見えてちょっと面白い。


結局のところ、私は現実的ぶってるだけの臆病者だったということ。
きっと、さっきの批判の最後にはこんな言葉が続くのだろう。


(私は我慢して、諦めてきたのに。)


誰もそんなこと頼んでないのにね。


さて、ここでまた最初の文に戻ってみよう。

最近Twitterで見かけた、「誰かに嫉妬しているなら、それは、その方向に努力しないといけないというサイン」という言葉が、私の中にストンと落ちてきた。


そうなのだ。
私は最近、この言葉と出会えた。



グツグツと煮えたぎっている「嫉妬」の渦の中で、今にも窒息しそうだった私を、この言葉が救ってくれた。


考えてもみなかった。
この苦しみが、「なりたい自分」へと導く「指針」になるなんて。


本当に、ものの見方というのは面白い。


この言葉に出会ってから、「嫉妬」は私の目指すべき方向を示す羅針盤になった。

なりたいのなら、なればいい。

今まで、我慢して諦めてきたこと全部、片っ端からやってみればいい。
現実的なことは一旦置いておいて、私も彼女のように自分の欲求に素直になってみよう。
その方向に努力してみて、初めて分かることもあるだろう。

今はまだ知らない、彼女の喜びや苦しみ。

私もまだ歩み始めたばかりだけど、
以前より生きることが楽しくなった気がする。
(信じられないくらい疲れるけどね。)
進むにつれて、圧倒的な現実に絶望することがあるかもしれないけれど、今の停滞した日々よりマシなはずだ。

だから、もしあなたも「嫉妬」の渦にのまれて
窒息しそうになっていたら、思い出してみて。


あなたは自由だ。


全ては、貴方次第だということ。


ここまで読んでくれてありがとう。

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