【西嶋イルミネーション】和紙の里に輝く手作りのイルミネーションロード
はじめに
西嶋和紙の産地として有名な身延町西嶋地区には、年末から年始にかけて恒例となっている住民手作りのイルミネーションがあります。
「西嶋イルミネーション」(2022.12.1~2023.1.3)と呼ばれ、山梨県内では口コミで広がり親しまれてきました。また、テレビ番組で取り上げられることも多くなり、全国的な知名度になりました。
しかし、2年間は中止され、今回は3シーズンぶりの点灯となりました。
西嶋和紙
西嶋和紙は町の伝統特産品でおよそ430年の歴史があります。周辺には西嶋の和紙を伝える「西嶋和紙の里」があり手漉き和紙の体験などができます。
また「西嶋和紙工業協同組合」によれば、周辺には7件の紙漉き工房があり伝統の西嶋和紙をいまも継承しています。
「西嶋和紙の里」については拙稿も参照ください。
西嶋イルミネーション
西嶋イルミネーションは、西嶋西町区の地域住民が手作りで行っているイルミネーションです。
始まりは、およそ20年前の2000年(平成12年)、地区の1軒の家から始まったものです。せの後、毎年少しずつ規模が広がりました。西町区の外へも広がり、現在のイルミネーションロードは500メートル、36軒の家によって推定10万球のLEDが灯ります。
イルミネーションへの道
2022年のイルミネーションの点灯は12月1日から1月3日までの17時~21時です。従来22時終了を節電のために短縮しています。
暮れてきた17時過ぎ、「西嶋和紙の里」の駐車場へ車を止めてイルミネーション会場へ向かいました。会場までは徒歩10分かかります。山が近いせいでしょうか一気に暗くなる気がします。
この時間「和紙の里」は閉館してしまいますが、イルミネーションのタワーが点灯されていて出迎えてくれます。
丁字路が見えますので、左に曲がり道なりにひたすら進みめば迷うことはありません。丁字路にも臨時駐車場がありました。
店舗もほとんどないため日が沈むと通りは真っ暗です。街路灯の間隔も遠く歩道は狭く段差があるため、足元を照らすライトなどを持っていくと安心です。
しばらく進むで進むと明かりが見えてきます。
イルミネーションロード
イルミネーション会場はごく普通の住宅地です。道幅は狭く、普通車がやっと通れる幅しかありません。すれ違いも困難なため車で乗り付けることはできません。そのため駐車場から10分かけて歩きます。
さて、イルミネーションが灯るとその周辺だけが明るさを放っています。
メッセージが掲げられてたいへん温かく迎えてくれております。かつては飲食の炊き出しなども行われていました。たいへんおもてなし精神にあふれております。それだけに見学する側としてもマナーを大事にしたいと思います。
お庭を提供してくださる家もあります。家族連れが譲り合って撮影していました。和やかな光景も見られました。
こちらのお宅のお庭はキティちゃん
壁や塀、空き地にはキャラクターや馬車や汽車がいっぱいです。
途中に仮設トイレが用意されているので、寒くてトイレが近くても安心です。
こちらも撮影スポットのお家です。
和紙に大書したものがありました。さすが和紙の町です。
よく見るとただの民家の集まった場所なのです。
およそ中間のところに休憩ブースがあります。マスク姿のたいへん大きなサンタさんの人形がいます。ここではかつてはここで炊き出しが行われていました。炊き出しはなくても住民の皆さんが集まっておられました。
サンタさんの向こうの壁に住民が書かれたメッセージに目が行きます。
また、協力金の箱がありましたので少しだけ協力されていただきました。特に触れられていませんでしたが電力価格の高騰で苦労なさっているのではと察します。
さらに進むと後半は川が現れます。そしてその川も装飾されています。
終盤の案内ボードには展望台(たぶん畑)の案内図が
イルミネーションロードは上り坂が続きます。帰りは下り坂です。ご年配を車いすに乗せて押されて来たグループを複数見かけました。上りなので行きは交代で押していくことになります。でもきっとこの輝きはいい思い出になるでしょう。
おわりに
西嶋イルミネーションはその規模はもとより、地区を上げて見物客を迎えてくれる気持ちがありがたいイルミネーションスポットでした。
2023年初頭はイベントの紹介となりましたが、本年も魅力あふれる博物館、美術館を紹介してまいります。よろしくお付き合いください。
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