ー大好きなお菓子作りと材料選びー『Palais Coloré』エッセイ2023/12/19掲載
お菓子作りと材料選び
私の趣味、「お菓子作り」歴はもう40年くらい。
母の影響で様々なお菓子を作るようになったのは小学校の低学年の頃だったと思います。
母はお菓子教室に通っていて、
今となっては、田舎でお洒落なお菓子教室があったものだなと感心すらしてしまうのですが、洋梨のシャルロット、ジェノワーズ生地を使ったフルーツケーキなどを
毎週、ホールで作って持って帰ってきていました。
時には、ジェノワーズ生地に凝っていた母が、1日に何個も焼くものですから、
毎日、毎日、ジェノワーズ生地をパンのように食べていました。
上手に焼けている時もありましたが、中心が凹んでいるもの、なぜかすごく硬くなって膨らんでいないもの、なんだか様々なパージョンがあり、子供ごころにこれ失敗したとよね、とは言えず、黙々を口に運んでいましたのもよき思い出。
当時、小学生だった私は実家にあったオーブンレンジを駆使して、
レシピブックを見ながら色々なお菓子を作る日々。
レシピも今のように豊富な種類ではなく、
ましてやWEBで簡単にレシピ検索ができる時代でもなかったですので、
そのオーブンレンジ、確かシャープか東芝のオーブンレンジにセットで入っていたレシピを、隅から隅まで眺めては試して作ってみることを繰り返していました。
クッキー、マドレーヌ、スポンジケーキ、アップルパイ、チョコレートケーキ、
パウンドケーキ、トリュフチョコレート、、、など。
クッキーは型抜き、絞り出し、ドロップクッキー、子供ながらに楽しく
おやつ用に大量生産して缶に入れて、兄弟で食べたり。
公表していたのかどうか、もはや忘れてしまっていますが私は4人兄弟ですので、子供たちのおやつとして手作りクッキーは大人気でした。
思い出に残っているのは、
アップルパイを生地から手作りすることが本当に好きで、
子供ながらにお得意のレパートリーの一つでした。
自宅に教えに来て下さっていたピアノの先生にコーヒーと一緒にお出ししたり、
そんな微笑ましい思い出もあります。
いつもあまり褒めない母も、なぜかそのお菓子だけは「このケーキ、娘が作ったのよ〜」と言いながら、先生にお出ししていたのが不思議な思い出の一つ。
今となっては笑ってしまうような子供の頃の失敗は、
当時、トリュフチョコレートを知らなかった私。
多分、家族は誰も知らなかったと思います…。
チョコレートは固いものだと、板チョコなどのイメージで信じきっていました。
ガナッシュの存在を知るのは、もうずいぶんと大人になってからだったと思います。
その頃、何度作っても固まらないチョコレートに半べそ状態で悪戦苦闘していました。
どんなにレシピ通りに作っても、温度などに気をつけても、どうしたった固まらない…。レシピ通りに作り、期待を込めて冷蔵庫へ入れ、その間、何回も固まっているかチェックする。でも、固まる気配がないの繰り返し。
トライアンドエラーの繰り返しを素直と意地を交錯させながら。
ですので長年私の中では、チョコレートだけは難しくて失敗してしまうお菓子でした。
ですが、ある時、いつ頃だったでしょうか、
大人に近づいた頃、トリュフチョコレートというものを初めて食べて知りました。
自分が失敗だと思って落ち込んできたトリュフチョコレート作りが
本当は失敗なんかではなかったのです。
もともと固まっていないチョコレートだったことを知った時は本当に驚きました。
ガナッシュは生クリームとチョコレート、そこに液体のリキュールなどを入れるので、
固まることはなく柔らかい口当たりになります。
そのままの状態を丸めたり、スクエアに固めてカットしたり、
丸めたものをチョコレートでコーティングされたものもあります。
今でも、トリュフチョコレートを見るとその時の光景を思い出します。
ちなみに、今でも出来ない失敗話ですが、
コルドンブルーの製菓クラスで学んだはずのチョコレートのテンパリングは、
今でも本当に出来ません‥。
チョコレートコーティングで使用するのはテンパリング不要のチョコレートが多いです。
お菓子作りの材料は、ほとんどを富澤商店で揃えています。
ショップに足を運ぶことも多いですが、ネット販売も愛用しています。
11月末には新しく丸ビル店もオープンし、そのレセプションへ伺ったことはSNS
でも報告させていただきましたので、こちらではオススメ商品のお話をしますね!!
お店へ行かれたら、是非、小麦粉の種類の豊富さをご覧いただきたいと思っています。
国産小麦の消費を推奨されているので、基本的に国産小麦が多いのですが、
その種類の豊富さに驚かされます。
一般的にスーパーでは、強力粉、中力粉、薄力粉くらいの分類がされていますが、
ここにリスドールなどの準強力粉なども加わり、
またグルテンフリーでは米粉なども揃っています。
小麦粉は銘柄によって味はもちろん、お菓子の仕上がりが違うと言われており、
富澤商店レシピではその使用した銘柄もレシピの記載されています。
最近はパン屋さんでも使用されている小麦粉の種類が記載されていますよね。
富澤商店のコンテンツでは、「〇〇小麦で作った〇〇」という企画もあったり、
小麦粉の違いをお客様と一緒に楽しまれていらっしゃいます。
また、500gや1Kgの小麦粉を使いきれない方には、
写真のような少量250gの袋もありますのでおすすめです。
また、製菓材料意外に、乾物なども扱っているので食材を購入することもあります。
実は富澤商店は元々は乾物屋さんだったそうです。
世界の調味料や、海苔などの乾物、オイル、ふりかけなどの食材なども豊富に揃っています。
我が家の愛用品は写真の十穀玄米スティック。
お米を炊く際に、スティック一本入れて一緒に炊くだけで、美味しい十穀米になります。
白米の栄養にプラスして栄養価を高めています。
炊き上がりのご飯の色のほんのり赤みがかかり、白米とは違う味わいになり、
梅干しやごま塩などにも合いますので、子供たちも大好きです。
その奥のカレーカシューナッツも美味しかったですよ。
他にも、ラカント、オリーブオイル、ジャムなど多くの商品を購入しており、
日常生活にかかせないショップとなっています。
宜しかったら、サイトを覗いてみてくださいね。
富澤商店WEB連載中のお菓子レシピ「春香レシピ」はこちらになります。
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