偏愛をきわめる
noteさんの創作ブートキャンプに参加してきました。テーマは「キャラクターの生み出し方・動かし方」。
開場したばかりの時間に行ったら最前列にしか人が座ってなくて、そりゃそうだよねーと思ったんだけど。隣に座った人がイベント開始まで手帳にずっと何かを書いてて、創作のメモでもしてるのかなって思ってたのね。
そしたら編集者の萩原猛さんが司会として登壇した途端、突っ伏して呻いたの。もしかしてお目当ては萩原さんで、急に緊張しちゃったのかな。
イベントは質問に答える日向夏さんと馬場翁さんと丸戸史明さんの違いがおもしろかった!
日向夏さんはマンガを大量に読んで寝たあと覚えていたものを使う。映画が始まる前の予告だけで構想をふくらませる。目的地と関係なさそうなキャラクターを結びつけるために、関係ありそうなネタをたくさん出しておくと伏線として使える(かも)。なんてだいぶ力技だったり、後から辻褄を合わせるのが大変そうだけど一番好み。苦手な男性主人公の設定でマイナス要素を重ねていってウザくならなかったらOKは衝撃でした。
馬場翁さんはストーリーに耐えられるキャラクターをつくる、それぞれのキャラクターに書きたいシーンがあって見せ場をつくりたい。過去を細かく設定しても表に出ない。人間なんだから考えていることが変わるのはあたりまえ。それよりキャラクターが今どう感じているのか。途中でキャラが変わってもそのエピソードを書けば問題ないのでは、とおっしゃっていてあくまでキャラクターは人間、キャラクターの人生の面倒をみる姿勢がステキでした。
ていうか人外のキャラクターってキャラデザから入りそうなのに、特にしてないというコメントが意外。
丸戸史明さんは酸いも甘いも噛み分けたようなコメントが印象的でした。自分の性癖を詰め込んでキャラクターをつくります。好きなキャラクターを見かけたら自分色に染め上げればいい。キャラクターが動かないなら、今そのキャラのことが嫌いなんじゃないですか?などなど名言続出で、さすが〜と思いながら聞いてました。
質問コーナーの最後にひたすらメモしていた隣の席の人が質問して、イベント終了後残った萩原さんのところへ駆け寄っていたのだけど。やっぱり彼みたいな人が結果を出すのかな。
マンガだと要領がいいライバルに出し抜かれて主人公が悔し涙を飲むパターンがあるけど、やっぱりこういう人の方が応援しがいがあるよね。なんてことを思った帰り道でした。
皆さんありがとうございます!