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【書評】『観察力の鍛え方』佐渡島康平

観察力というのは、どのようなクリエイターにとっても求められる必要なスキルであるということを本書から学びました。
観察という言葉には、物事の状態や変化を客観的に注意深くみることであるという意味合いがあり、観察というものを考える上で著者の考え方についてはとても興味深い一文があったので、ぜひとも引用したいと思います。

いい観察は、ある主体が、物事に対して仮説をもちながら、客観的に物事を観て、仮説とその物事の状態のズレに気づき、仮設の更新を促す。

一方、悪い観察は、仮説と物事の状態に差がないと感じ、わかった状態になり、仮説の更新が止まる。

『観察力の鍛え方』佐渡島康平 SB新書 P.19より引用

思考する上で、観察力を発揮させるために必要なことは以下の三点があり、仮説、観察、問いが挙げられます。
仮説の条件で対象の物事について考えることは必須であり、物事をより俯瞰的に多角的にみることは観察することであって、ここで観察を拒むものに注意しなければいけないことがあります。
それは、言葉と概念による理解であります。
前述にもある通り、意味を履き違えてしまえば、観察まで行き着くことはありません。
その上で、仮説と観察において求められるものは何かということをしっかりと理解する必要があり、本書から学び得たノウハウを駆使してようやく問いへと辿り着くことが出来るものだということであり、とても勉強になることがたくさんありました。
そして、観察力を鍛え上げていくことは書くことへの力にも必ず役立つものだということを考えさせられる素晴らしい一冊でした。

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