【‘‘対を成すもの’’】
ー回想ー
これまでnoteを書いていると、自分のことについては触れずに好きな本の話や映画のこと、書くことなどを中心に自分軸からかけ離れたものを題材にして書くことを心掛けてきましたが、私自身の人生観を振り返りながら20代も今年でラストを迎えることで色々と考えることがありました。
仕事や結婚、老後のことなど、自分の将来については深く考えたことはあまりなく、一瞬一瞬を精一杯生きればいいし、楽しく過ごせればそれでいいじゃんという楽観的な気持ちでいました。
仕事面に関しては、今の環境に不満はなく、むしろ居心地がいいし労働環境も申し分ないし定年まで、真面目に働きたいと思っている。
人間関係も良好で私自身も、過去にいくつか別の会社で働いていたこともありますが、今のところが一番いいと感じているし、この場所が一番落ち着いている。
日々、仕事をする中で結婚についても深く考えることがあって、仕事と子育てなど、家事や育児との両立をしながら自分の好きなものから自ずと離れなくてはいけないだろうと思いますし、今の状態のまま、読書や映画などを楽しめるかと言われたら難しいだろうと思います。
『花束みたいな恋をした』という映画がありますが、本作はサブカル趣味の合う男女の恋愛模様を描いた作品ではあるが、社会人として働き出したことで次第に価値観のズレが生じることは仕事や結婚後の家事や育児にも通じるものがあり、好きなことを見失ってしまうことの切なさが特に印象的で劇中で麦が言ってた「ゴールデンカムイ」は7巻で止まってるし「宝石の国」は話覚えてないし、パズドラしか息抜きが出来ないと絹に訴えかける気持ちは共感しかしなかったし、学生の頃と今を比べても読書に対する向き合い方や好きに対する熱量というものは急激に冷めてしまったといっても過言ではありません。
だが、自分の人生について真剣に考えると、読書もしたいし映画も見たいし、noteも書きたい、かといって結婚もしたいし、今まで以上に仕事も頑張って家事や育児も全力でやっていきたいと思う反面、全てを両立させることはやはり無謀なことだと感じてしまいます。
もちろん、自分一人だけでは出来ないことはたくさんあるし、一人で抱え込んでも無理なことだとは理解しているつもりではあります。
20代の内は、好きなことをして楽しんだり、知らないことや学ぶべきこともたくさん学べた実感もありました。
30代に入ってからは、自分の本来すべきことを取捨選択してやり遂げることを目標に日々生きて頑張りたいと思っています。
29の今の私を客観的に見ると、まだまだ幼すぎると思うことがある。
大人らしく、自分なりの考えは自分の中にちゃんとあると思っているふしがあるが、それがきちんとした大人らしい考えであるかは分かりません。
ただ、今まで培ってきた経験は無駄ではないことは確かであります。
自分の信じる方向へ向かって歩んでいき私はもう一度、自分の中で納得のいく答えを出すまで書くことで自分を表現したいとそう思った。