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インタビューとヒアリングの違い
「インタビュー」と「ヒアリング」の言葉があいまいで、しばし混乱を生ることがあります。私のなかでの言葉の使い分けは下記です。
インタビュー : 取材して記事化する
ヒアリング : 聞き取り、意見の聞き取り、聞き取り調査
はたして、私の認識はあっているのか。
言葉は時として複数の意味を持ちます。「目標」と「目的」の違いも定期的にSNSなどで話題にあがりますが、言葉の持つ意味の違いを理解していないと目指しているものがかわってきます。語彙の違いで認識の齟齬が生まれるのは非常にもどかしいですし、コミュニケーションコストを無駄に発生させてしまいますよね。
「インタビュー」と「ヒアリング」の違い、説明できる?
お話を聞くことをまるっと「インタビュー」という人がいます。果たして意味はあっているのでしょうか。
インタビューとは
インタビューとは、新聞や雑誌・放送の記者などが、取材訪問すること。人に会って話を聞くこと。また、その記事。
ヒアリングとは
ヒアリングはビジネスシーンにおいて、「相手の話を聞いて情報を収集すること」を意味します。特に、自社のサービスを売り込む・改善するために、打ち合わせ中にお客様のニーズを聞き出すニュアンスが強いです。「ヒヤリング」と表記される場合がありますが、意味は「ヒアリング」と同じです。
上記を読むと、「インタビュー」と「ヒアリング」の目的やゴールが違うことがわかりますね。
これはお話を伺う相手に依頼をするときにも注意が必要です。
「インタビューをさせてください!」なのか「ヒアリングをさせてください!」では準備が変わってきます。
私の場合ですが依頼を受けたときに以下を連想します。
インタビューをさせてください!
・写真や動画の撮影もあるのかな?
・記事の公開はいつかな?どこに掲載されるのかな?
・背景や全体のお話をできるPR担当や代表をアサインすべきかな?
ヒアリングをさせてください!
・どの業務について聞かれるんだろう
・その業務に特化した担当者をアサインした方がよいですか?
・実績や実務の様子をお見せできるように準備をした方がよいだろうか
このように、依頼のされ方によって相手の心づもりもかわってきます。自分が求めているものを相手にしっかり伝わるよう、言葉を選ぶことはとても重要なのではないでしょうか。
上手な「インタビュー方法」「ヒアリング方法」
上手な「インタビュー方法」
私はカラーミーショップ byGMOペパボの公式Webメディア「よむよむカラーミー」でインタビューを担当しています。最近インタビューってどうしたらいいんですか?とよく聞かれます。
そもそもインタビューに上手とか下手があるのかは私もよくわかりません。
聞く側が聞きたいことを全部聞けたら上手なインタビューなのか、話す側が言いたいことを全部言えたら上手なインタビューなのか。
どっちも正解だとはおもいます。
ただ私が考える上手なインタビューとは「結果、その時間が充実した時間であったか」だと考えています。
・お話しできてとても楽しかったです
・ついついはなしすぎちゃいました
そのお言葉をいただけたり、インタビュー終わりにニコニコしてくださっていたらお話を伺う側は大成功です。
もちろんインタビューを楽しい時間だったと思っていただけるために気を付けていること、準備していること、勉強していることもたくさんあります。それは次回の記事でまとめたいとおもいますがまずはその時間を充実したものにできているかを振り返ってみると良いのではないでしょうか。
上手な「ヒアリング方法」
上手なヒアリングとはどういうものか。
私が考える上手なヒアリングは、聞きたい人の聞きたいことに答える人が答えられたかです。
そのためには「聞きたい人」の準備が必要です。
何を聞きたいかが相手に伝わらなければ、成果を得られずに終わってしまいます。答える側もこんな回答でいいのですか?と不安に思ってお互い不完全燃焼になってしまいます。
●何のためにヒアリングをするのか(目的を伝える)
・売上を伸ばしたい
・商品改善をしたい
・訴求を変えたい
●そのために何を知りたいか(ゴールを伝える)
・購入動機を知りたい
・改善点を知りたい
・どう使っているのかを知りたい
このようにヒアリングの目的と相手に語ってほしいこと(=ゴール)を明確にすると相互満足のいくヒアリングになります。
ヒアリングで1つ「これはいらない」ことがあります。
それはヒアリング者の話です。
質問者:Aについておしえてください。
回答者:Aは〇〇で△△の時に使っています。
質問者:なるほど!ちなみに私は
「私の話」はヒアリングでは完全に不要です。
私はこの会話をする人を「すり替え仮面」と呼んでいます。「会話泥棒」という人もいるでしょう。
ヒアリングは回答者の思考を聞き出し物で、聞く側が回答を誘導するものではありません。回答に詰まったときに「例えばこういうことや、こういうことのような」といったヒントを出すことは良いと思いますが、本気で相手の意見を聞き出したいのであれば、話者の個人的な経験談などは不要です。
まとめ
言葉の意味を正確に理解し正しく使うことって重要ですよね。
今日からでも遅くない、気になった言葉は調べ、丁寧かつ、素敵な言葉を選べる人になりたいものです。