【発達障害】「言い続ける」の他にできること
「いつまで立ってもできないことは、根気強く言い続けるしかないのでしょうか」
私のもとへ初めてご相談になる
ママさんたちは、
たいてい「根気強く言い続ける」という
手段しか持ち合わせていないようです。
お子さんが療育に通っているにも
かかわらず、
このような手段だけしかないのは
かなり心が痛みます😢
私は、お子さんのことを
先に考えてしまうので、
お子さんを気の毒に思ってしまいます。
「あぁ。本当はできるのに、その方法を誰からも教えてもらえないんだ」
と。。。。
ただ、次の瞬間は、
ママさんの苦悩を感じ取ります。
ですから、
ママさんを叱咤するつもりは
全くありませんので
安心なさってください😊
・・・・・・・・・
あ、でも、「愛のムチ」を
時々打ってしまいます💧
それだけ真剣な思いで
おうち療育をオーダーメイドしていますので、
どうかご容赦ください💧
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さて。
ここではっきりと
申し上げたいことがあります。
それは、
「根気よく言い続ける」というだけでは
お子さんはいつまで経っても
できないままだということです。
確かに、言い続ければできるように
なったことだって今までの子育てでも
あるとは思います。
でも、そこに「時間」や「期間」を
足して考えてみてください。
そうすると気づくと思います。
あなたがかけていたのは
言葉がけだけではなく、
お子さんの貴重でもう取り戻せない
成長の時間だということを。
つまり、
誰にも教わることなく、
お子さんが「成長」という時間の中で
自然にできてしまったことなんです。
あなたとしては
「やっとできるようになった」
と安堵するとは思いますが、
その安堵感を凍てつかせてください。
お子さんが自分自身で
「できる」を作るには、
相当な時間が必要だったはず。
その貴重で取り戻せない時間の間に
もっと他の「できる」を
増やせたはずなんです。
「貴重で取り戻せない時間」
この重みをどうかもう一度
思い出してみてください。
お子さんの「できる」が
一つ増えることで、
次の「できる」を何倍にも増やせます。
特にぐんぐんと伸びている時には、
驚くほど「できる」が増えていくものです。
ただ、
この「できる」も
「できる」の基礎があってこそ。
その「基礎」をたくさん貯めておくことが
毎日の子育てには必要なのです。
もし、あなたが思い描く
「これができて欲しい」ということが
今のお子さんの実態とかけ離れていたら、
あなたはどうしますか?
やはり「根気の良い声かけ」を
続けていきますか?
それとも、
あなたが「やってあげる」を
続けていきますか?
もし、あなたがこの2つのうち
どちらかでも選択なさるのであれば、
お子さんはいつまで経っても、
できるようにならないでしょう。
たとえできるようになったとしても
驚くほどたくさんの時間をかけて
お子さんが「できた」を
作っていくかもしれません。
発達障害のお子さんは、
試行錯誤しながら適切な行動を
身につけていくのが
とても苦手です。
しかも、
運良く適切な行動を
身につけられたとしても、
いつの間にか自分でアレンジしてしまって、
結果的に誤学習に繋がっている、という
由々しき自体も日常茶飯事です。
ですので、
私たち大人が「教える」ということが
絶対的に必要なのです。
お子さん一人の学びでは、
誤学習の定着や
誤学習の繰り返しに
なってしまいます。
誤学習は、
お子さんにとってはもちろんのこと、
私たちにとっても「困った行動」として
映ってしまいますので、
周囲の人から誤解されてしまうことが
増えてしまいます。
他人からの誤解を背負いながら
生きていくのって、
私はとても苦しいことだと
思っています。
将来、
お子さんが周囲からの誤解されたり
お子さん自身が自分らしく生きることが
窮屈になってしまったりするのは
親の目から見ても、
とても切ないことですよね。
こういう事態をできるだけ避けるためにも、
そして早期解決するためにも、
私たちは「言い続けるだけ」を
辞める選択をすべきだと
私は思っています。
今日も最後までお読みいただきまして
どうもありがとうございました。