シェアサイクルを乗りまわせ!「ドコモ・バイクシェア」で行く東京臨海部サイクリングの旅
東京の23区圏に住んでいる方なら、一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。あの赤くて車輪の小さい電動自転車…。
かくいう私も、「あれ最近乗ってる人増えてるけどなんだろう?」と思っていた一人でした。つい先日までは…。
今回はあの謎の赤い自転車の正体、「ドコモ・バイクシェア」について、実際に乗ってみましたのでご紹介します。
日常のちょっとした外出にも便利なサービスなので、「サイクリングなんてしないんだわ」って人にもおすすめです。
はじめに
実は、先日の石川旅にて「シェアサイクル」というものを初めて利用し、その便利さにすっかり虜となってしまいました。
てっきり、石川県金沢市内で展開されているシェアサイクル「まちのり」は金沢のみのサービスだと思っていたのですが、東京に帰ってきてびっくり。
なんと「まちのり」も、「都内に出没しているあの赤い自転車」も、同じ「ドコモ・バイクシェア」のシステムが導入されているとのこと。
「じゃあ東京でも乗らない手はないじゃない!」ということで、石川から帰ってきて早々、東京でもシェアサイクルを乗りまわすこととします。
なお、東京エリアでドコモ・バイクシェアが利用できる13区においては、借りた区と別の区で返してもOK!「〇〇区コミュニティサイクル」など名称がついてますが、自治体の連携で相互乗り入れが可能ってわけですね。ありがたい。
そうなるともう、「思い立った場所からサイクリングを始め、やめたいと思った時にその近くに乗り捨て(返却)」という、大変わがままなサイクリング生活を手に入れることができるのです。いやー世の中便利になったもんだ。
ではレッツわがままサイクリング。
シェアサイクルの借りかた
Uber Eatsのユーザー(頼む側)登録に1時間もかかった私でも簡単にできましたので笑、スマホをお持ちの方であれば割とサクサク登録できるのではないかと思います。
その① アプリを入れる
東京エリアで乗る人も、その他のエリア(川崎や横浜、もちろん私の乗った金沢も)で乗る人も、まずはアプリ登録からスタートです!
金沢での登録時、私はクレジットカードの入力画面でつまづきました…。実はデビットカードしか持っていないので、彼氏のクレカを貸してもらって凌いでいます。同じくクレカを持っていないという同志はお気をつけください!
その② ポートを選ぶ
基本情報の登録が終わったら、借りたいポート(自転車置き場)を選びましょう!
こういうサービス、「便利な割に数が少なくてがっかり」ということもありがちですが、東京エリアの方はご安心ください。えげつない数あります。そりゃあ、謎の赤い自転車を見る機会も増えるわ…。
このように気になるポートをタップすれば、現在の貸し出し可能数や料金(どこも165円/30分のはず)、電動自転車の電池残量が確認できます。
近場で貸し出し可能数があるポート、また電池残量が十分な自転車を選びましょう!
その③ 自転車を選んで予約する
「予約する」ボタンを押す前に、もしもポートがすぐ近くにあるのであれば、実際に行ってみて自分の目で自転車を選ぶことをおすすめします。
充電満タンで完璧!と思っても、多くの人が利用するシェアサイクルは、錆びついて古いものもしばしば…。
そういう自転車は壊れていないものの、ガタガタ、ギシギシいって漕ぎにくい可能性があるので、可能な限り見た目が新しいものを選ぶのがおすすめです。
これだ!という本日の相方を見つけたら、いよいよ「予約する」ボタンを押しましょう。
その④ 鍵をあけ出発する!
予約すると、「予約中」の表示となります。予約してから解除まで、20分の時間制限があるのでお気をつけください。
「鍵をあける」をタップすると、パスコードの画面になりますので、該当の自転車のサドル部分にある機械に、固有のパスコードを入力しましょう!
※パスコードは各自転車ごとに異なりますので上記gifのコードで開くものではありません
かちゃっと自動で鍵が開きますので、いよいよ出発です!!!
・一時停車するときは?
手動で自転車の鍵を閉めましょう。その他のボタンを押す必要はありません。
再開するときは、再度STARTボタンを押してパスコードを入力しましょう。解錠されます。
・返却するときは?
提携エリアであれば何区でもいいので、ポートに返却しましょう。手動で鍵を閉めたあと、ENTERボタンを押すだけ!
その後、乗車した分の料金がクレジットカードで自動清算されます。
以上!とっても簡単でしたね。いよいよ臨海部サイクリングです。
シェアサイクルで東京の臨海部をめぐる旅
前置きがながーくなってしまいましたが、シェアサイクルを使って東京の臨海部をサイクリングしてみました。
23区を走破するサイクリングの旅は以前やったことがあるのですが、今回はこだわりすぎず、頑張りすぎず、なんとなく、海風気持ちいい臨海部エリアへ!
まずは家から徒歩10分の最寄りのポートから、先ほどの手順で自転車を借ります。
神奈川寄りの東京に住んでるので、ちょっと自転車を走らせればすぐ臨海部。
前の家よりよっぽど身近になった海ですが、それでもまだまだ憧れが強く、こういう機会があるとすぐに海沿いを走りたくなってしまいます。
品川シーサイド、天王洲アイル、芝浦、竹芝、汐留…都心ではあるけれど、案外電車で降りたことはないという人も多いのではないでしょうか。
お台場、有明あたりの「臨海副都心」において、パレットタウンや大観覧車、大江戸温泉物語などが次々と閉鎖になったのは記憶に新しいですよね。
「臨海エリアの開発は失敗だった」なんて書いているネット記事もありますが、私はこの平成の香りが残る、レトロフューチャーな臨海部が大好きです。
(と、言われてしまうあたりは開発側として不本意なのかもしれませんが。)
臨海部=お台場のイメージがあり、たしかにお気に入りではあるのですが、休日は混んでそうなので今回は行きません。より静寂な陸側のエリアを周ります。
観光街でもなく、歓楽街でもない。
企業のビルや工場や倉庫、それとタワーマンションが立ち並ぶ陸側の臨海部は、平日こそサラリーマンが行き交う生きた街なのだと思いますが、休日は眠っているというか、独特の静寂感があるのです。
品川方面から新木場の方まで、ぐるっと周って終着点は「若洲海浜公園」。
一度サイクリングに行ったことがありますが、もう一度行きたいと思えるすてきな海でした。だからまた行きます。
はぁーーーやっぱりここの海は違う。神奈川や千葉ではなく、東京から見える果てない太平洋って、なかなかないのです。
公園内のサイクリングロードで十分に海を満喫し、近くのポートで自転車を返却しました。
34キロ走った割に、全く疲れていない…。やはり電動自転車という文明の力はすごい。
自転車を家まで持って帰る必要がないので、帰りは新木場から電車に乗り、新橋で飲むという優雅な1日に。
マイママチャリではないサイクリングだからこそ、ひたすら自由で制限のないぶらり旅を楽しむことができました!
ドコモ・バイクシェアのメリット&デメリット
実際に乗ってみた所感としては、こんな感じでしょうか。
【メリット】
・ポートが豊富でいつでも乗り捨て(返却)可能
・ポートによっては数十台の自転車あり、選べる
・電動でとにかく楽
・(切れたら乗り換えればいいので)電池切れを気にしなくていい
・帰り道のこと(体力やルート)を考えなくていい
・不安要素が少ないのでサイクリングを楽しむことに集中できる
【デメリット】
・サビや異音のする自転車も多い
・乗り心地は自分のママチャリが一番
・1,000円強はお金がかかる(半日走った私の場合)
・電動のためトレーニングにはならない
・相互乗り入れ可のエリアは13区のみ
自分のロードバイクで1日何十キロも走行するような本気度の高い自転車マンにはおすすめできませんが、「自転車を持っていない」「普段サイクリングをしない」「体力がない」なんて人にはむしろおすすめ。
自転車に縁がないという人こそ、東京再発見の旅にシェアサイクルで出かけてみませんか。
東京には他にもシェアサイクルのサービスがあるらしいので、いろいろと試してみたいところです。サイクリングにぴったりな春〜初夏のうちに。
ではまた。
最後までお読みいただきありがとうございます!もしよろしければサポートもよろしくお願いします。新たなひとり旅の旅費となります!たぶん。