ぼっちの東海道歩き旅 その23〜庄野宿→関宿〜
気絶するかと思った……。亀山市役所の気温計が「37℃」を表示していたとき、ゾッとしましたもん……。18キロ歩く気温ではない。
こういうときは、「ここで倒れたら誰も助けてくれずにのたれ死ぬんだぞ!」という強い意志をもって、意識を保つことだけに集中するのがコツです。気絶しながら歩くのが一番危ない(そりゃそう)。
無事、熱中症にもならず生還しています。ということで、たった2日間ですがこれが最終日のnoteです。
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庄野宿→亀山宿
巨大ロードサイド店舗に囲まれた鈴鹿のメインロードから、東海道へ戻っていきましょう。
四日市〜鈴鹿まで続いていた郊外の工業都市感はここで終わり、鈴鹿から先は畑8:工場2くらいの割合でしょうか。山へ向かう東海道っぽさが出てきました。
四日市の旧東海道は車がビュンビュン通って危ないくらいだったのに、この辺りは車通りも人通りも少ないです。たまに、私以外だれもいない瞬間が生まれます。
やっぱり歩き旅はこういう、突然訪れる無がたまりません。観光地への旅行では、なかなかこうはいきませんから。
そのあともノスタルジーな風景が続きました。とにかく暑いけど、もこもこ膨らむ入道雲と、むせかえるようなの草の匂いと、虫の声を味わえるのは夏しかないんだよなぁ。「なつやすみ」って感じ。
こんもり整えられた一里塚跡を越えると、屋号を掲げている古民家が増えてきました。亀山宿に到着です。
なぜかぜんぶひらがなで統一されていました。かわいい。
亀山宿→関宿
早いものでラスト区間となりました。ここからが今日の旅でいっっちばん暑かった……!
亀山は城のある街。亀山宿の始まりと終わりには門が設けられていて、勝手に入れないようになっていたんだそうです。
お城は丘の上にあり、駅や市街地は丘の下にあります。このアップダウンをうまく活かした面白い設計だなぁと思ったのが、「亀山エコータウン」と言う商業施設。
こりゃあ誰しも冒険心くすぐられてしまうのでは。昭和建築ならではの近未来感を感じます。レトロフューチャーというか。
あと、シンプルに便利でいいですよね。車社会なのだろうけど、歩いてくるお客さんのことも考えられている。
昔は芸能人のショーもたくさん開催される賑わった商業施設のようでしたが、今は空テナントも結構ありました。まだ閉店秒読みではないだろうけど、どうにか残ってほしいなぁ。
亀山エコータウンでクールダウンして、炎天下の東海道歩きを再開します。
関西本線は田園風景のジオラマを走るミニチュアのよう。「本線」とつくから「東北本線」のような長い車両かと思いきや、まさかの1両です。大阪と名古屋を結んでいる割には、あまりにもこぢんまりしています。
いつか関西本線ルートで大阪に行ってみようかなぁ。もう何度も行きすぎて飽きた東海道線ルートとはぜんぜん違う景色が見れそうだ。
サウナにいるかのように滝汗をかきながら鈴鹿川に沿ってもう少し歩くと……
ここからもう少し住宅街を歩けば、美しい街並みが保存された重要伝統的建造物群保存地区に入ります。
やはり、峠越え、川越えなどの前にある宿場町はでっかいですね。箱根峠前の小田原宿、大井川前の島田宿を思い出します。
さて峠越えの準備を……と思いたいところですが、今回はここまで。関宿のまんなかあたり、関駅に隣接する道の駅でうなぎを食べました。
歩いた距離まとめ
今回は合計で42キロ、宿場4つ分でした。そりゃそんなに疲れていないわけだ。2日で40キロくらいじゃ足に湿布を貼る必要もないくらい疲れなくなってきました。別に鍛えているわけじゃないのに。むしろ痛みに鈍くなってる老化か? ただし、パソコン背負ってるので肩はめちゃくちゃ凝ります。
次回は鈴鹿峠越えかぁ……。山越えはヒルとかクマとか怖いし、冬に行きたいと思ってたんだけど、ちょうど冬編になりそうな感じがしますね。
次はパソコンを背負わず行きたいぞ……年末年始に仕事を納められたら(笑)。
ゴールまで宿場町はあとたった6つ分しかありません。寂しすぎるでしょ……一生終わんないでほしい……。1つ1つの宿場町を噛み締めて、大事に進んでいきましょう。
東海道歩き旅 シーズン7 おわり
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