【里山は愛される(山エッセイ)】
三浦半島の最高峰である大楠山は標高241m。
高さで言うなら高尾山の半分もない。
それでも景色は絶景で大楠山の展望は「神奈川の景勝50選」にも選ばれている。
海の周りの山は標高がたとえ低くても、周囲の地形も高さがないので相対的に良い景観が得られる。大楠山は標高の高さと景色の綺麗さが比例しない良い例だ。子供連れでも気軽に登れる道なのも子持ち山男にはありがたい。
低山というよりは里山と呼ぶのがしっくり来る。地域の人たちが休みの日にふらっと歩いて、景色を眺めて帰って来られるような。
里山の愛されるのは、山が生活圏の一部に組み込まれるからだと思う。「地元にあるお気に入りの場所」といった感じ、行きつけの店に向かうような感覚で時間さえあれば簡単に訪れられる場所。私が登った当日も山頂はたくさんの人で溢れていた。
きっと昔から地域の人たちに愛されていたのだろう。
山頂の景色を眺めているとそう感じる。
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また新しい山に登ります。