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JC生活、最後の夜に

率先して変革の能動者たれ。

28歳、1回目の区議選当選直後にJC(青年会議所)と出会い、29歳で入会し、一昨日の12月23日をもって現役としての活動を終了しました。

公益社団法人東京青年会議所。板橋区の委員長は2012年に務めましたが、その後特段の役職に就くこともなく、程よい距離感を持って(とは言ってもだいぶのめり込んだし、家族にも随分迷惑かけました)活動してきました。

青年会議所というのは、いろいろな言われ方をしますが、私にとっては青年世代なりの社会に対するモチベーションや新しいアイディアや最高の仲間を得られる、後ろ支えみたいな組織です。あれやらないと社会はダメになる!と思ったことは全部言う。言い出しっぺは責任持って全部やる。まわりの仲間は全力で支援する。地位や名声にこだわらず、街と人の将来ばかりを考え突っ込んで、たまに玉砕する。ほどほどで成功する。まれに、社会へ変革を起こす。そんなことを繰り返し続けてきた11年でした。

議員。嫌味な意味で政治家というのは、名前を売ってなんぼです。私があれやりました!の世界です。知名度が無ければ選挙には勝てないのですから。これが私の生業です。

けれど、JCの何が一番居心地がよかったって、地位や名誉にこだわらず、立場なんて毎年変わる、ある意味で一番「我のない」組織だったからなのかなと今感じています。

今年12月、仲間たちは幾度も卒業式なるお祝いを開いてくれました。同期は熱く感謝や今後の夢を語ります。ネットでもたくさんの投稿を見ました。けれど、では私は一体どないしよう、どんなスタンスで今後いたらよかろうか、と身の振り方を考え、決めかねていたところでした。


サンタの会

おととい23日の夜はサンタの会でした。これは、サンタクロースの格好をして家庭や施設にお菓子を配り歩き、親からこっそり預かったプレゼントを渡すという、板橋区委員会が自発的に20年近く取り組んできたイベントです。これまで一度も欠席することなく続けてきましたが、今年が本当に最後の、そしてこれが本当に最後の現役JCとしての活動です。

サンタで移動の途中、お菓子が足りなくなりスーパーに立ち寄ったところ「うわー!さんたさんだよ!」と隣に止まったお車から声をかけられたので、そのご家族と記念写真を撮りました。

よくあることなので特段気にもとめずサンタを続け、打ち上げも半分眠りながら終わって、静かに私の11年が終わりました。

帰ると、パソコンにメールが一通届いていました。それは、さきほど駐車場で写真を撮った方からでした。

先ほどのサンタは、何も名乗られませんでしたが坂本あずまおさんでしたよね?別れた後に気づきました。と。そこには、街中でサンタに出会えて純粋に嬉しかったこと、お菓子や記念撮影への喜びと感謝、そして名乗り出ることもなく活動をしていたことへのお叱りではなく感激したとの言葉がありました。

胸が熱くなりました。最後の最後に、私自身がサンタさんからの素敵なクリスマスプレゼントをもらった気がしています。JCやってきて、報われたな、と。

社会を能動的に変革していくには、情熱が必要であり知性が必要であり体力が必要です。けれどそれらは自分一人の力で導けるものではありません。率先した変革の能動者に力を与えるのこそ、人であると、社会そのものであるのだと私は思います。


11年間、ほんとうにありがとう。

40歳、世間ではまだじゅうぶんに青年として扱われる年代です。

これからも、変革を続けていきます。



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