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【人生ノート335】 わたしは変化が好きです。

笑う人間ほど神に近い

どうも、一番最初にフト思い浮かんだことが正確らしい。後から、いろいろと迷って、いろいろと理智の力をかりて訂正してみるが、かえってそのために間違っている場合が多い。

ある一つの世界から他の異なる世界へ行く時には、人間はちょっと面倒と苦痛とを感じるものである。これは、境遇の変化にともなう必然的の手段と苦痛とであって、ぜひもないことである。

人が死ぬる際、少なからぬ煩悶と苦痛とが伴うのもこれがためである。日本に住んでいたものが急に英国へ旅行した場合にもそうである。かたい文章ばかり書きつづけていた人が、急にやわらかい文章に移ろうとする場合にもそうである。見知らぬ人と、はじめて言葉を交わす際にも、何となく気むつかしさを感ずるものである。

わたしの永久の願望というのは、ありとあらゆる世界を経めぐって、ありとあらゆるありさまを観て来たいというにあるのです。

わたしは変化が好きです。

『信仰覚書』第一巻 

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