漫画を、描いている(アナログとデジタル)2
しまった、勢いでこのコラムを書き始めたから、構成を考えずに進めてしまった。仕方ない、着地点も考えてないけれど、書けるところまで書いてみよう。
さて、前回の続きから。
私は今でもフルデジタルに何度も挑戦しようとしてもがいている。だが、最近はペン入れやベタまでは当分アナログのままでも良いかなと思い始めている。
フルデジタルへの挑戦での最大の問題は何か?(自分の中で)
それは首・肩凝りとペンタブの遅延である。
描き手の方ならああそうそう、と共感して頂けるのではないだろうか?
ここで説明を挟むが、絵描き用のタブレットというのは現在、板タブと液タブに分かれている。
板タブは液晶ではない板(何やら電子回路は組み込んでいそうだが私は分からない)の上で専用の付属ペンで描くとモニター上に線が反映されるというものである。お値段は比較的安い。
液タブは板に液晶が組み込まれていて、専用のペンで描くと紙に描いたようにその板に線が反映されるものである。お値段は比較的高い。
板タブの問題点は実際に板に向かって線を描いているのに、線はモニターに反映されるから慣れるまで時間がかかる。目を向ける先と手を動かす先が違うから人によっては嫌うかもしれない。私は支障無かったが。
あと肩が凝る。どうやっても、座る位置や画面の位置を調節しても肩は凝る。肩が凝ると地獄である。長年蓄積されていると、モニターに向かうのも苦痛になってくる。
結果、絵が描けなくなるという絵描きの根本を襲うという致命傷を受けることとなる。本末転倒とはまさにこのことである。
これが板タブの大問題だった。
ただし良い点もある。
それは描いている時の線の反映が、感覚的にとてもスムーズなのだ。少なくとも筆圧感知が高めの板タブの中では高い価格の品を選べば、まずその点のストレスは無いのでは無かろうか。
しかし、肩凝り、首凝りが来ては全ては水泡に帰す。
じゃあどうすりゃいいんじゃ~!?ってなる。
そんな貴方に近年浸透し始めている液タブくんの登場だ。
お絵かき界のキラー名品、液タブの実力に私は心脇踊ったのは確かだった。
(つづく)
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