そのさまざまな経緯があったから
「いつかこの動き、できるようになるのかしら。」
パーソナルトレーニング中そう呟かれたお客さま。
足部の骨折から回復して半年、
まだ痛みや動きづらさを感じるため
少しでも改善にとパーソナルトレーニングを行っている。
動きが“できない”から「痛い」のではないし
動きが“できる”ようになったから「痛くなくなる」
という訳でもない。
その動きそのものが、改善に向かっている。
という感覚は、
トレーニングを始めたばかりの時は
なかなか持てないものだ。
いつも意識を向けない場所へ意識を向け、動きを行う。
ただこれだけの事が、
どれだけ脳の刺激となり活性となっているか
外側からは図りしれないすごいモノがあるのだが
それは、そういう勉強や臨床データを知っているトレーナー側の話しで
その方の目に見えなければ、実感がなければ、
なかなか意味をなさないこと。
クライアントの主訴に対して、結果をださなければ
やはりなかなか信頼関係は生まれない。
「〇〇に何年も通ってダメだったけど、ここで良くなった♪」
「ここ」をほめてくれていると思うのだが、
その「〇〇に何年も通った」経緯も合わせて、
「ここ」で結果が出たのかもしれない。
その、どこかのトレーニングやマッサージの一つ一つはやはりつながって、
改善するタイミングが”ここ”だった。
という事をいつも想像する。
さまざまなパーツがハマり
目に見え実感を伴った形で改善するタイミングが突然くる。
一気にゴトっと大きく動くまでの期間は、症状や人によりさまざまだ。
その人の通ってきたトレーナーさんやマッサージ師さんの
知恵や技術に敬意を忘れないように
自分自身も、どこかの誰かの助けの一部になっていると信じ
目の前の方の話を聞き、観察し、考え、仮設を立て、アプローチする。
その結果をもとに、また思考し仮設を立て、アプローチする。
その繰り返し。
今ある技術で一つずつやっていく。
自分自身が見させてもらっている方の健康と快適な日常を願い、物理的に一つずつ行っていく。
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